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カルコゲン超原子価化合物の合成と構造

研究課題

研究課題/領域番号 02247206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

齋藤 太郎  東京大学, 理学部, 教授 (90011006)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードカルコゲン / 超原子価 / クラスタ-錯体
研究概要

当研究は配位元素としての硫黄原子のμーη^2ーS_2配位子からμーS配位子への転換に伴う新規クラスタ-錯体の合成、および架橋μーS配位子の原子価拡張を利用する超原子価クラスタ-錯体の合成を目的とした。1)トリメチルホスフィンによるMo_3S_7Cl_2Cl_<4/2>の切りだし反応は常温で数時間で終了し、緑色均一溶液を与える。生成物は元素分析値から[Mo_3S_4Cl_4(PMe_3)_n](n=7ー8)1であり、可視スペクトル(354,376,653nm)から判断してMo_3S_4型3核クラスタ-であることは確実と思われる。 2)錯体1をメタノ-ルに溶解し、エ-テルを添加、静置すると暗緑色結晶[Mo_3S_4Cl_4(PMe_3)_4(MeOH)]2が生成する。元素分析、スペクトル(373,665nm)などから,モリブデン3核クラスタ-錯体であることが推定される。 3)ジスルフィド配位子を有する化合物としてよく知られる(NH_4)_2[Mo_3S(S_2)_6]3とトリエチルホスフィンを還流下反応すると[Mo_6S_<10>(PEt_3)_6]4が生成する。構造解析に適した結晶が得られたので現在解析中であるが、Mo_3S_5骨格を持つ3核クラスタ-錯体の二量体と思われる。 4)1のTHF溶液をナトリウムと還流後、THFを留去し、CH_2Cl_2に溶解し、シリカゲルカラムで赤色バンドを採取することにより、赤色結晶を得た。元素分析、スペクトル(489,955,1200nm)からモリブデン6核クラスタ-錯体[Mo_6S_8(PMe_3)_6]5であることが推定される。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Saito,Y.Kajitani,T.Yamagata,H.Imoto: "Synthesis and Structural Characterization of MixedーMetal Chloro Chalcogenido Cluster Complexes of Molybdenum and Nickel [Mo_3Ni_2X_4Cl_4(PEt_3)_5](X=S,Se)" Inorganic Chemistry. 29. 2951-2955 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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