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腸管における自律分散システム:腸神経系の機能構築と腸運動の自律制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 02248206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

片山 芳文  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (20014144)

研究分担者 辰巳 仁史  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (20171720)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード腸運動 / 自律分散制御 / アウエルバッハ神経叢 / 神経細胞 / 神経回路 / シナプス電位
研究概要

腸運動を反射的に制御する神経回路はアウエルバッハ神経叢のなかに構成されていると考えられるので、本研究ではアウエルバッハ神経叢の機能構築に関する形態学的および電気生理学的観察を行った。このために、モルモットの回腸と十二指腸のアウエルバッハ神経叢の神経細胞に蛍光色素(Lucifer yellow)を含むKC1ーガラス管微小電極を刺入し、単一神経細胞の活動電位、シナプス電位ならびに静止膜特性などの記録を行った後、その細胞の蛍光染色像を観察した。回腸では、アセチルコリン(ニコチン性作用による)を伝達物質とするfast EPSPをもつS細胞と、時間経過の長い活動電位後電位をもつAH細胞がある。S細胞は細胞体表面が粗で1本の長い突起と多数の短い突起をもつDogielのI型に、AH細胞は平滑な表面の細胞体と細長い複数の突起をもつDogielのII型に、それぞれ対応する。十二指腸では、DogielのI型とII型の細胞数の比は回腸と大差なく約3:2で、電気生理学的分類との対応も基本的に同一であった。S細胞の最も長い神経突起は肛門側へ下向することが多かった。AH細胞では各方向に向かう数本の細長い突起をもつが、口側あるいは円周方向へ向かうことが比較的多い傾向がある。S細胞のfast EPSPは口側での焦点電気刺激によって発生する場合が最も多く、SおよびAH細胞のslow EPSPを発生させるには口側での刺激が最も有効であった。以上のように、肛門側へ向かう神経経路が優位であった。細胞内Caイオン濃度を光学的に測定する技術と画像処理技術を併用して、多数の神経細胞の活動を二次元的にとらえ、活動中の神経回路の活動様式を解析するための準備を開始した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 片山 芳文: "腸管内在神経の機能構築と腸管運動" 第32回日本平滑筋学会・総会講演抄録集. 33 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 片山 芳文: "小腸の神経支配と運動機構" 代謝. 27. 1-3 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 辰巳 仁史,片山 芳文: "腸運動を自律散的制御する神経機構" 自律分散第1回全体講演会論文集. 9-12 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 片山 芳文,辰巳 仁史: "腸神経系の機能構築:小種運動制御" 自律分散. 1. 14-20 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 片山 芳文: "腸内神経叢の機能的構畜築とその役割臨床生立学シリ-ズ(No.6)編集:朝倉,馬場,鈴木" 南江堂, 8 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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