研究課題/領域番号 |
02250206
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平間 正博 東北大学, 理学部, 教授 (30165203)
|
研究期間 (年度) |
1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1990年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | ネオカルジノスタチン・クロモフォア / ビシクロ[8.3.0]トリデカジインジエン / バ-グ・マン環化反応 / DNA切断 / 2ービドロキシー7ーメトキシー5ーメチルー1ーナフタレンカルボン酸 / 塩基特異性 |
研究概要 |
これまでに合成したNCSクロモフォア・アナログ(ビシクロ[8.3.0]トリデカジインジエン構造のケトン類)は正宗・バ-グマン型芳香環化を室温で容易に起こすこと、しかもチオ-ルのような求核剤ばかりでなく、RS・やHOO・のようなラジカルもトリガ-になることを明らかにした。しかし、それらのDNA切断活性はほとんど認められなかった。極端な脂溶性とDNA認識部位を持たないのが主原因と考えられた。そこで、NCSクロモフォアの第二世代アナログとして、5員環部にDNA認識部位を結合可能なアルコ-ルを持ったビシクロ[8.3.0]トリデカジインジエンー6ーオン誘導体を設計した。光学的に純粋なS配置アルコ-ルの合成と、そのNCSクロモフォアと同じナフトエ-トを有するエステルの合成に成功した。この2ーヒドロキシー7ーメトキシー5ーメチルー1ーナフタレンカルボン酸部は、DNA二重らせんのTーA塩基対にインタ-カレ-トして、クロモフォアのDNA切断塩基特異性(T>A》C>G)に最も重要な役割を果たしていると考えられる。第二世代モデルの生物活性を検討した結果、水溶性を改良したアルコ-ル誘導体に抗菌活性やDNA切断活性が現われた。
|