研究課題/領域番号 |
02250210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩崎 成夫 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (00013326)
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研究分担者 |
橋本 祐一 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (90164798)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 有糸分裂阻害剤 / チュ-ブリン / 精密構造認識 / VLB / MAY部位 / リゾキシン / メイタンシン |
研究概要 |
本研究の目的は、有糸分裂阻害剤ーチュ-ブリン分子間の分子認識機構を、特に、vinblastine/maytansine結合領域について明らかにすることにあるが、本年度は、rhizoxin,maytansine類の化学変換による構造活性相関確定と、光アフィニティ標識用誘導体の合成を試みた。 <リゾキシン側鎖の化学変換>___ー: Rhizoxinとmaytansineのチュ-ブリン分子認識機構が同一であるという知見から、rhizoxinにある特徴的な側鎖は結合に必須ではなく、光アフィニティ標識誘導体の合成に利用しうる部分と考え、以下の側鎖変換反応を行なった: (1)22(Z)ー体、△^<20>還元体の合成。 (2)20ーアルデヒド体、20ーアルコ-ル体の合成。(3)20ーアルデヒドからのWittig反応生成物の合成。(4)20ーアルコ-ルのアシル化体の合成。これらについて、P388に対する細胞毒性とチュ-ブリン重合阻害活性を測定した。この結果、抗チュ-ブリン活性において:1)側鎖切断体20ーal、20ーolは活性が無い。2)20ーolのアシル化体は活性はあるが低い。3)Wittig反応生成物は一般に高活性を示す。特筆すべきは、20ーalのーC(20)H=C(21)H_2への変換で活性を回復している点で、C(21)までのメチレン鎖が有れば親化合物と同程度の強い抗チュ-ブリン活性を持つと結論される。上記の知見に基き、=C(21)HーCH_2OH体を合成し、これをpーアジドベンゾイル化したところ、rhizoxinと同等の抗チュ-ブリン活性を示した。この化合物は光反応性を有し、放射性標識も可能で、光アフィニティ-標識用リゾキシン誘導体の合成法が確立されたこととなる。 <メイタンシン誘導体の活性と光アフィニティ用誘導体の合成>___ー: PDMー3のフェノ-ル性水酸基をアシル化した誘導体は全て強い活性を示し、特にpーアジドベンゾイル誘導体は最も強い活性を示した。そこで[ ^<14>C]標識体(比活性30mCi/mmol)を合成した。
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