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核内レセプタ-応答遺伝子の認識分子

研究課題

研究課題/領域番号 02250211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

首藤 紘一  東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)

研究分担者 影近 弘之  東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
遠藤 泰之  東京大学, 薬学部, 講師 (80126002)
橋本 祐一  東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (90164798)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード核内レセプタ- / レチノイド / アンチセンスDNA / 三重鎖 / (dA)_6 / レ-デオキシアデノシン / Lーアラビノ-ス / 分子進化
研究概要

核内レセプタ-タンパク質の機能の調節やそのコ-ドする遺伝子の転写や翻訳の阻害はこれらリセプタ-のアンタゴニストの効果を産みだすばかりでなく,これらの核内レセプタ-の果たす生物学的役割についての情報を与えてくれる。この認識のもとに、レチノイドレセプタ-機能を解析する方向の研究を進めた。遺伝子の発現の制御はmRNAからの翻訳過程で起こすことができる。そのためにantisenseDNAは少くともin vitro系では効果が期待できる、そのためのantisenseDNAとして,DNAの対掌体enantioDNAの可能性を検討し目的に適う結果をえた。
Lーアラビノ-スを原料として合成したLーデオキシリボ-スからグリコシル化により2'ーデオキシアデノシンを合成した、ついでN^6ーを保護しキノリル水素リン酸法によりリン酸化の後,トリエステル法を用いて6量体をえた。Lーオリゴデオキシアデニル酸はフォスホジェステレ-スに抵抗した。
このヌクレオチドと天然の核酸との相互作用を検討した。polydTとは検知できる相互作用を示さなかった。しかし,polyーUとは最大22%の淡色効果を示し、その時の両ヌクレオチドのモル比は1:2であった。三重鎖の形成を意味する,この大きさは天然型の(dA)_6とpolyUのそれと同程度であり、ここで観察した複合体の構造が天然型同士の複合体の構造と似ていることを示唆する。
この結果はTm値の測定からも支持された。
以上は、enantio DNAがRNAに特異的なantisenseDNAとして働きうることを示すもので、この結果の一般性を確かめる実験を計画・実行中である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Yamakawa 他: "Retinobenzoic acids 5." J.Med.Chem.33. 1430-1437 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] S.Fujimori 他: "Enantio DNA recognizes Complementary RNA not bnt Complementary DNA." J.Am.Chem.Soc.112. 7436-7437 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] C.Nervi 他: "Expression of nuclear retinoic acid receptors." Cell Growth and Differentiation. 32. 17-26 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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