研究課題/領域番号 |
02250225
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北川 勲 大阪大学, 薬学部, 教授 (20028830)
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研究分担者 |
澁谷 博孝 大阪大学, 薬学部, 助教授 (50116042)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 生体膜 / 複合脂質 / スフィンゴ糖脂質 / グリセロリン脂質 / グリセロ糖脂質 / イオノフォア活性 |
研究概要 |
近年、生体膜機能性物質に関する研究は世界各国で多角的に進められ、それらの生化学的性質が徐々に明らかになってきている。しかしながら、複合脂質(スフィンゴ糖脂質、グリセロ糖脂質、グリセロン脂質等)の細胞膜における生理的機能については未だ不明な点が多い。また、複合脂質は、通常その脂肪酸組成は単一でなく、かつ脂肪酸の種類の異なる類縁体の分離が極めて困難であることから、それらを効率的に合成し、その生理的機能解明に資することは重要な研究課題である。 本研究は、共通の光学活性合成素子を経由して、脂肪酸組成の単一なスフィンゴ糖脂質およびグリセロ糖脂質の一般性の高い合成法の開発を目的としている。平成2年度に以下に示す研究成果を得た。 (1)2ーブテンー1、4ージオ-ルから数行程で誘導される数種のアリルアルコ-ル体を基質とした不斉エポキシ化反応を詳細に検討した結果、複合脂質合成の素子として有用な光学活性C4ーエポキシドを合成することができた。(2)光学活性C4ーエポキシドを出発原料として、スフィンゴ糖脂質の構成アミノアルコ-ルであるC18ースフィンゴシンの4種の光学異性(Dーエリスロ、Lーエリスロ、Dースレオ、Lースレオ)体を合成した。(3)天然型のDーエリスローC18ースフィンゴシンを用いて、ゴ-シェ-病患者の脾臓から分離されるスフィンゴ糖脂質のパルミトイル類縁体の合成に成功した。(4)光学活性Cー4エポキシドを出発原料として、グリセロリン脂質の一つC16型血小板活性化因子(C16ーPAF)の合成に成功した。(5)光学活性C4ーエポキシドを出発原料として、沖縄産海綿から分離されている抗炎症活性グリセロ糖脂質Mー5のパルミチン酸アナログの合成に成功した。(6)複合脂質と生体膜機能の関連性の検討に有用な人工液膜およびヒト赤血球膜を用いる3種にイオノフォア活性試験法を開発した。
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