• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

糖鎖を識別するレクチンおよびモノクロ-ン抗体の精密構造認識とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 02250226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)佐々木研究所

研究代表者

山下 克子  佐々木研究所, 生化学部, 部長 (70030905)

研究分担者 杉山 賢司  佐々木研究所, 生化学部, 研究員 (40132766)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードキカラスウリレクチン / イシガニレクチン / 糖鎖微量分析 / 赤インゲンマメレクチンーE_4 / 赤インゲンマメレクチンーL_4 / 血液型B結合レクチン / 糖脂質分解活性化因子
研究概要

1.キカラスウリ根茎由来のレクチン
キカラスウリの根茎からα_1ーアンチトリプシンーSepharoseおよびブタムチンSepharoseカラムを利用して2種類のレクチン,TJAーIおよびIIを分離精製した。両者共異なる分子サイズのサブユニットの二量体でTJAーIおよびIIの分子量は7万と6.4万である。また当電点はTJAーIで5.45,5.55,TJAーIIで5.80,5.95,6.05であることが判明した。両レクチン共基本的にはβーガラクトシル残基を認識するものの、TJAーIはGalβ1→4GlcNAcグル-プのガラクト-ス残基のCーb位にシアル酸あるいは硫酸残基が結合した場合著しく結合能が増大した。一方、TJAーIIはType1および2鎖のβーガラクトシル残基のCー2位の水酸基が7コ-スおよびN___ーーアセチル基で置換された場合に強い親和性を示した。なお、βーガラクトシル残基の認識機構は ^1HーNMRを用いて解析中である。
2.赤インゲン豆レクチンーL_4およびE_4の糖結合特異性
L_4ーPHAカラムの精密な糖結合特異性はGalβ→4GlcNAcβ1→6{Galβ1→3(4)GlcNAcβ1→2}Manα1→6Manβ1→4GlcNAc pynanosideであることを明らかにした。また、E_4ーPHAカラムはカラム温度を2℃に下げるとGalβ1→4GlcNAcβ1→6Manβ1→4GlcNAcβ1→4GlcNAcotに弱い親和性を示すことから両レクチンカラムはAsn型糖鎖の部分構造を同定する為に有効に応用できる。この性質を利用して約100μgの糖脂質分解酵素活性化因子の全糖鎖構造を決定した。
3.イシガニレクチンの精製および性質
イシガニレクチン(CJAーB)をSephadexーGー200に吸着させて精製し、その性質を調べた。分子量は30万でサブユニット19KDaの16量体である。pIは5.0である。このレクチンはαーガラクトシルあるいはαーグリコシル残基に特異的に反応した。又、Galβ1→3GalβーOーSynsorb又はGalα1→3(Fucα1→2)GalβーOーSynsrbと強い親和性を示したことから血液型B抗原と結合するレクチンに分類される。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Yamashita: "Characteristics of asparagineーlinked sugar chains of sphingolipid activator protein 1 purified from normal human liver and GM1 gangliosidosis,Type 1 liver" Biochemistry. 29. 3030-3039 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] K.Umetsu: "Purification and carbohydrateーbinding specificities of a blood type B binding lectin from hemolymph of a crab (Charybdis japonica)." J.Biochem.(Tokyo). (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 山下 克子: "糖蛋白質糖鎖抗原" 病理と臨床. 8. 71-84 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 山下 克子(分担): "膜酵素(基礎と実験)" 廣川書店, 500 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 山下 克子(分担): "新生化学実験講座3糖質I糖タンパク質(上)(下)" 東京化学同人, 860 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi