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神経回路網モデルに基づく高次視覚機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02255216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

北橋 忠宏  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029453)

研究分担者 淡 誠一郎  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00207276)
安部 憲広  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (00029571)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード神経回路網 / 線画解釈 / 三次元形状復元 / エネルギ-最力化原理
研究概要

高次の脳機能のモデル化には,ボトムアップ的な情報処理に留まらず,トップダウンな「知識」主導型の機構を内在した神経回路網モデルを想定する必要がある.神経回路網利用システムにトップダウン処理を組み込む幾つかの手法のうち,脳の高次機能の実現には,トップダウン情報(自他の系の処理結果)を入力に加えるフィ-ドバック相互結合型回路網が適切であるといえる.本年度は,高次視覚機能の一つとして3次元画像理解を取り上げ,実験システムを作成し,その有効性を確認した.
[1]線画の3次元解釈のための相互結合型神経回路網の実現
線画の各頂点に神経回路網のノ-ド(解釈ノ-ド)を,頂点間の拘束にノ-ド間結合を対応させることにより,線画の3次元解釈問題を相互結合型神経回路網に写像した.多面体を対象に,直交性や平行性など幾何学的拘束を用いて神経回路網のエネルギ-を定義し,これを回路系の動作を通じて最小化することにより,良好な形状復元結果を得た.
[2]神経回路網による物体の幾何形状の仮説生成機構の実現
[1]では形状復元のみを神経回路網の計算機構により実現し,拘束条件は人間の手で与えた.しかし,人間は末知の対象に対しても拘束条件の決定も含めた処理により,単眼画像からでもその形状を推測することができる.このような画像解釈には,対象物の形状に関する仮説生成の機構を有し,形状復元をその検証機構とする仮説検証機構が要求されるとみなしうる.
このような機構を神経回路網による実現するため,局所特徴(角,面方向等)に対する拘束条件(直角,水平,鉛直等)を表すノ-ド(仮説ノ-ド)を用意し,解釈ノ-ドと仮説ノ-ドの状態値によって神経回路網の全エネルギ-を再定義し,これを最小化する実験により良好な動作が確認できた.

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 角所 考: "画像の3次元解釈へのニュ-ラルネットワ-クの適用" 電子情報通信学会 論文誌DーII. J73ーDーII. 1297-1302 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Sei'ichiro Dan: "Shape from Geometrical RegularitiesーCase Study on Orthogonalityー" PRICAI'90. 557-562 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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