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造血幹細胞の分化増殖の生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02256104
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

三浦 恭定  自治医科大学, 医学部, 教授 (60048965)

研究分担者 北村 幸彦  大阪大学, 医学部, 教授 (70028520)
穂積 本男  埼玉県がんセンター, 研究所, 所長 (50113478)
高久 史麿  国立病院医療センター, 院長 (40048955)
溝口 秀昭  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70049021)
井川 洋二  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40085618)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
23,900千円 (直接経費: 23,900千円)
1990年度: 23,900千円 (直接経費: 23,900千円)
キーワード造血幹細胞 / 造血因子 / 造血因子レセプタ- / 造血支持細胞 / 白血病細胞の分化 / フレンド白血病 / cーkit / 細胞内情報伝達
研究概要

造血幹細胞の分化増殖と造血因子の作用機序について,分子レベルでの研究が進められた.第1年目として予想を上回り順調に経過した.総括班は平成2年8月3日および10月17日に班会議を開き,研究全体の方針につき協議した.計画研究と共に一般公募により選択した研究課題を加え研究を行い,その成果は10月17日,18日の両日に合同班会議,および公開シンポジウムとして班員全員が発表を行った.内容はきわめて斬新で充実していた.各研究班には概略次のような進歩があった.
A01班・造血幹細胞の単離,濃縮については,幹細胞表面に表現される各種の抗原に対する抗体と細胞分離装置を利用した研究が進み,各種造血因子によって,これらの表面形質が出現消退する有様がとらえられた.又この研究により幹細胞を実体ある細胞として扱えるようになった.細胞表現に発現するcーkit遺伝子産物が,造血幹細胞に発現されるチロシンキナ-ゼ受容体であり,そのリガンドは造血支持細胞より分泌される幹細胞因子(SCF)であることがわかり,A04班とともに研究が新しい段階に入っている.
A02班では各班員の単離した造血因子に対する受容体がクロ-ンされ,その分子構造には互いに共通の分子構造があり,造血因子受容体ファミリ-という新しい概念が作られた.更に,各受容体には刺激伝達に必要な第二の分子が存在することも一部で解明された.
A03班では骨髄性白血病株細胞分化誘導因子の遺伝子,フレンド白血病細胞の細胞内分化因子の精製と作用機序,cーmyc遺伝子との関係,ガングリオシド分子種の同定と作用機序の解析が進行し,又新たにチロジンキナ-ゼ型レセプタ-遺伝子(ltk)産物の作用等の解析が行われた.
A04班ではA01班との共同研究による造血支持細胞のcーkit遺伝子とそのリガンド,プロテオグリカンとの関係等についての研究が行われた.

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Okada S.: "Effect of interleukin 3,interleukin 6,and granulocyte colony stimulating factor on sorted murine splenic progenitor cells." Exp.Hematol.19. 42-46 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Ema H.: "Colony formation of cloneーsorted human hematopoietic progenitors." Blood. 75. 1941-1946 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Asano S.: "In vivo effects if recombinant human interleukinー6 in primates:Stimulated production of platelets." Blood. 75. 1602-1605 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yagi T.: "Homologous recombinant at cーfyn locus of mouse embryonic stem cells with diphtheria toxin A gragment gene in negativeselection." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 87. 9918-9922 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Hibi M.: "Molecular cloning and expression of an ILー6 signal transducer,gp130." Cell. 63. 1149-1157 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Hayashida K.: "Molecular cloning of a second subunit of the receptor for human granulocyteーmacrophage colonyーstimulating factor (GMーCSF):Reconstitution of a high affinity GMーCSF receptor." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 87. 9655-9659 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Hozumi M.: "Ciba Foundation Symposium" Ciba Foundation Symposium, 18 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Oishi M.: "Mechanism of Differentiation" CRC press, (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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