研究課題/領域番号 |
02256214
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
矢原 一郎 (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 部長 (60109957)
|
研究分担者 |
米原 美奈子 (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (10124471)
石井 愛 (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (80124436)
米原 伸 (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (00124503)
|
研究期間 (年度) |
1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | インタ-ロイキン3 / インタ-ロイキン3受容体 / アンチセンスRNA法 / GMーCSF / モノクロ-ナル抗体 |
研究概要 |
1)マウスILー3受容体のILー3結合部位であるAicー2抗原のCDNA由来の各種テラクメントをアンチセンスRNA鎖が発現するようにプラスミッドに組み込み、ILー3依存性(同時にGMーCSF依存性でもある)株細胞IC2に導入した。細胞表面に発現するAicー2抗原が少いトランスフォ-マントを各種選択した。これらはいずれもAicー2抗原mRNAの量が少く、そのある株では実際にアンチセンスRNAがS1マッピング法によって検出された。最もAicー2抗原の発現が少い株では実際にアンチセンスRNAは検出できなかったが、これはアンチセンスRNAがすべて使われてしまったためと考えられる。Aicー2抗原の発現量の少い株は、ILー3に対する応答が悪く、増殖するためには非常に高濃度のILー3を必要とした。しかし、同じ株はGMーCSFに対しては元の株とまったく同じに応答するので、Aicー2抗原はILー3に対する特異的レセプタ-と結論できた。また、 ^<125>I標識ILー3を細胞に結合させた後で化学的架橋を行うと3ないし4本のバンドが得られるが、これらはすべてAicー2抗原アンチセンスRNAを発現する細胞では減少していた。これらの結果は、Aicー2抗原がすべてのILー3レセプタ-にかかわっていることを意味している。 2)ILー3受容体はAicー2抗原を含む複数のポリペプチド鎖によって構成されている可能性が高いので、様々な基準によって新しいモノクロ-ナル抗体を新に単離した。それらの基準は、ILー3応答性の消失、ILー3結合の阻害、Aicー2抗原に対する別種の抗体(免疫沈澱が可能な)などである。既に幾つかの候補を得た。
|