心臓異常電気活動のサブセルラ-メカニズムとその制御に関する研究

• 研究課題/領域番号: 02257101
• 研究種目: 重点領域研究
• 配分区分: 補助金
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 平 則夫 東北大学, 医学部, 教授 (60004553)
• 研究分担者: 外山 淳治 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (20023658) ; 橋本 敬太郎 山梨医科大学, 教授 (10004665) ; 杉本 恒明 東京大学, 医学部, 教授 (60019883) ; 有田 真 大分医科大学, 教授 (60037364) ; 大地 陸男 順天堂大学, 医学部, 教授 (10049025)
• 研究期間 (年度): 1990 – 1992
• 研究課題ステータス: 完了 (1990年度)
• 配分額: 47,100千円 (直接経費: 47,100千円); 1990年度: 47,100千円 (直接経費: 47,100千円)
• キーワード: 心筋異常電気活動 / 心筋イオンチャンネル / 不整脈 / 抗不整脈薬 / 心電シミュレ-ション

研究概要

本領域研究は突然死の主因をなす致死性不整脈の予知、発見及び治療の最適手段の発見のため、(1)心筋イオンチャンネル、(2)心筋の異常興奮と伝導のメカニズム、(3)心筋興奮・伝導の細胞内調節機構、(4)心筋異常電気活動の人工制御、(5)心筋興奮発生・伝導のシミュレ-ションの5つの主要研究項目を立て、それぞれに対応して5つの計画研究班を発足させた。本領域研究総括班としては、各研究者の自由を尊重しながらも、本領域研究の目的の達成のため、研究上の注文をつけることも敢えて行う考えの許に、本年度の計画研究班会議を、公募研究者をも含め、班員が一堂に会する形で、平成2年8月21日、22日の両日、東京大学医学図書館会議室で行った。研究費が交付されて間もない時であったが、アドレナリンで活性化される陰イオンチャンネルが心筋細胞膜に存在することの発見などの新知見の報告がなされた。また、平成2年10月9日、東京女子医科大学弥生記念講堂において本総括班主催の公開シンポジウム「不整脈研究の最前線」を開催したが、約300名の参加者を惹付けることができた。平成2年10月1日付で本総括班として「心電活動ニュ-ス」1巻1号を発行し、附録として班員名簿を配付した。本年度末までにニュ-スレタ-1巻2号を発行する予定である。本総括班の大型設備備品としてのCardiosimulationが平成3年1月24日に東京工業大学の武者計画班員の講座に納入され、本器械を使用しての心臓異常電気活動のより詳細なシミュレ-ションの研究が開始された。また、本総括班として、心筋イオンチャンネルの公子生物学研究を重視する立場から、この研究に着手している班員に、総括班として所有していた消耗品費を重点的に配分し、研究の促進を計った。