研究課題/領域番号 |
02258206
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (60111449)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | <fra>___ーー2遺伝子 / 転写制御因子 / 遺伝子発現 / ニワトリ初期胚 / 一過的発現誘導 / 組織特異性 / タンパク質リン酸化 / cー<jun>___ー遺伝子 |
研究概要 |
今年度は、ニワトリ胚に由来する初代培養細胞を材料系に選び、<fra>___ーー2遺伝子の特異的な発現や外部制激に特異的な発現を解析することから開始した。さらに<fra>___ーー2遺伝子産物(Fraー2)に対する生化学的研究をおこなうことによりFraー2の発生、分化における機能を総合的に検索することを同時に開始した。 1.血清飢餓により休止期にあるニワトリ胚線維芽細胞(CEF)を血清やTPA、cーAMP、カルシウムイオノフォアにより刺激すると、6.8kと5.7kの<fra>___ーー2 mRNAの一過的な発現をしめしたが、誘導のkineticsは、<fos>___ー mRNAよりやや遅れ、またshutーoffが起こる時期も<fos>___ーのそれよりかなり遅れた。注目すべきことは、休止期においても6.8kのfraー2 mRNAのみがbasal levelでの発現を示す点である。実際に、休止期においては、低いレベルでリン酸化を受けた40ー46kにわたる種々の分子種のFraー2タンパク質が特異抗体により検出され、これらは血清刺激により、強いリン酸化を受けて46kのタンパクへとすみやかに変化した。リン酸化を受けるアミノ酸は、セリン残基のみであって、リン酸化の程度にかかわらず、Fraー2は、細胞内で効率よくcーJunとheterodimerを形成可能であった。CEF内で観察されるbasal levelのAPー1結合活性は、このFraー2/Jun heterodimerによるものと考えられる。 2.ニワトリcーDNAライブラリ-の中から、<fra>___ーー2 mRNAのcーDNAを単離し、<in>___ー<vitro>___ーでFraー2の生化学的性質を調べて以下の結果を得た。 1)Fraー2は、FosとほぼおなじkineticsでJunと結合し、安定なheterodimerを形成する。 2)このheterodimerは、Fos/Junと同様、種々のAPー1をふくむエンハンサ-と結合する。 3)Fraー2は、Fosと異なり、Junとともにcotransfection法でF9細胞中で発現させてもTREーCATのレポ-タ-からの転写を促進しない。 4)Fraー2とFosのキメラタンパク質の解析から、Fosの転写活性化配列はC端側にある。
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