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動物細胞rRNA遺伝子の転写調節因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02258208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

三島 行雄  新潟大学, 医学部, 講師 (30166003)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードマウスrRNA遺伝子 / 転写調節 / ADPーリボシル化 / RNAポリメラ-ゼI / NAD^+
研究概要

対数増殖期(L期)のマウスFM3A細胞から調製したS100は,in vitro rDNA転写活性を有するが,定常期(S期)からのS100には転写活性がない。これが何に起因するのかを、リン酸セルロ-スカラムクロマトによりS100を分画化し再構成実験により調べた結果、RNAポリメラ-ゼI(polI)を含むTFIC画分の活性の有無によることが分かった。
S100をNAD^+と前処理することにより,S期S100によるrDNA転写活性が著しく回復し,一方L期S100に対してはむしろ抑制的に働くことを見い出した。このNAD^+の作用は,ポリADPーリボシル化酵素に対する特異的阻害剤である3ーアミノベンズアミド(3AB)および抗polI抗体を用いた解析から,polIの195Kdaの最大サブユニットをモノADPーリボシル化することにより活性型とし,一方ポリADPーリボシル化することにより不活性型とすることが示唆された。
^<32>PーNADにより修飾されたpolIの195Kdaおよび130KdaのバンドをSDSーPAGE後のゲルから抽出し,ホスホジエステラ-ゼ処理後PEI薄層クロマトにより解析した結果から,タンパクが実際にADPーリボシル化されていることが確認された。
また,S100タンパクをSDSーPAGEで展開後,ウエスタンブロット法によりニトロセルロ-スに転移し, ^<32>PーNADとインキユベ-トすることによりタンパクがラベルされるかどうかを調べた。その結果, ^<32>PーNADだけの存在ではフィルタ-上のタンパクは修飾されないが,S100を添加することにより,195Kおよび130Kdaのバンドがラベルされた。このことから,タンパクのラベルは単なるNAD^+の結合ではなく,酵素的に修飾されることが明らかとなった。
以上のことから,polIのADPーリボシル化による修飾化反応が,マウスrDNAの転写調節に関与していることが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Mishima,Y.et al.: "ADPーribosylation of RNA polymerase I is involved in the regulation of ribosomal RNA gene transcription"

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Nashimoto,M.et al.: "A novel spermidineーdependent endoribonuclease activity mediated by RNAーprotein complex in mouse FM3A cell extracts"

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 木南 凌,三嶋 行雄(訳): "遺伝子発現,DNAの構造と転写" 南江堂, 87 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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