研究課題/領域番号 |
02259102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永井 克孝 東京大学, 医学部(医), 教授 (80072974)
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研究分担者 |
飯田 静夫 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00009987)
芝 哲夫 蛋白質研究奨励会, ペプチド研究所, 所長 (30028089)
鈴木 明身 東京都臨床医学総合研究所, 部長 (70134533)
安藤 進 東京都老人総合研究所, 室長 (30073000)
斎藤 政樹 自治医科大学, 医学部, 教授 (60012762)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
1990年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
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キーワード | ガングリオシド / 生理活性 / 神経機能 / 糖鎖遺伝子 / 糖鎖認識プロ-ブ / 化学合成 |
研究概要 |
本研究は分子生物学的アプロ-チが従来困難であった生体成分で、かつ生体膜必須成分である複合糖質の一分子群、ガングリオシドにスポットを当て、ガングリオシド糖鎖の生理活性、神経系の機能調節、糖鎖遺伝子と発現制御、糖鎖認識プロ-ブの開発、および糖鎖の化学合成という5グル-プの分かれ、それぞれの分野の第一人者による総合的研究を展開した。グル-プ間の連絡を密に保ち、また共同研究の芽が出るように総括班としては、年2回の公開シンポジウムと班会議を開催した。さらに班員相互の交流を図る場としてニュ-スレタ-を年4回発行するとともに、手技手法の相互利用を目的として和文総説集を発行した。 各班員の努力には目ざましいものがあり、数々の成果を上げることができた。このことを裏付けるように、公開シンポジウムには班員以外の研究者も含め160余名が参加し、極めて活発な討論が行なわれた。 成果としては、ガングリオシド糖鎖特異的に作動する膜結合型蛋白質キナ-ゼの発見、糖鎖特異的な細胞増殖と分化制御の機序の解明、糖転移酵素と糖分解酵素の遺伝子クロ-ニングの成功、糖鎖発現遺伝子の染色体上の位置の解明、神経細胞の分化制御と神経伝達への関与、糖鎖特異的モノクロ-ナル抗体の開発とその応用、糖鎖の新規合成法の開発などがあり、いずれもが世界的に高い評価を得た研究である。このような初年度の研究をさらに発展させるために、海外学者も含めた公開シンポジウムの開催など、班員相互の交流を活発にし、基盤作りを進めたいと考えている。
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