研究課題/領域番号 |
02259214
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 小児科, 助教授 (50056909)
|
研究分担者 |
梅沢 房代 東京慈恵会医科大学, 小児科, 助手 (50185063)
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 小児科, 助手 (90167255)
所 敏治 東京慈恵会医科大学, 小児科, 講師 (40112841)
|
研究期間 (年度) |
1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | ガラクトシ-ルーβーガラクトシダ-ゼ / サイコシン / 中枢神経培養細胞 / スフィンゴシングルコサイコシン / ガラクトサミン / GLD培養細胞 / オリゴデンドログリア細胞 |
研究概要 |
クラベ病はガラクトシ-ルーベターガラクトシダ-ゼの遺伝的酵素欠損であり、本症の中枢神経障害の原因はサイコシンではないかといわれているが明らかではない。本研究では、ラット中枢神経培養細胞にサイコシンを加え各種神経細胞のサイコシン毒性に関して検討を加え、サイコシンの新しい定量法を確立しその代謝について検討した。 1)サイコシンのHPLCでの分析法のNBDーF法はスフィンゴシングルコサイコシン、ガラクトサミンに分析され今までの方法より安定で感度も良好であり、ろい誘導体を用いてshowdexカラムを使用したため、特異性に優れていた。twitherマウスでは、正常と比較して50ー80倍のサイコシンの増加を認めた。 2) ^3Hーガラクトセブロシド並びに ^3HーサイコシンのGLD培養細胞での分解については、ヒト並びにマウスクラベ病の細胞では、ガラクトセレブロシドの分解が明らかに障害されており、サイコシンの分解障害がさらに強く見られた。したがってGLD細胞でガラクトセレブロシドがサイコシンより強く蓄積ある病因が明らかにされた。 3)サイコシンの神経細胞への障害 細胞のうちオリゴデンドログリア細胞にとくにサイコシンへの毒性が強い。サイコシンの添加によりオリゴデンドログリア細胞が最もつよく障害をうけたことは極めて興味あり、サイコシンのdemyelinationの本態ともっとも関連しているものと考えられる。
|