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染色体凝縮因子の活性化の機序に関する生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02260202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

山下 茂  東京大学, 医学部, 講師 (80126193)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード染色体凝縮 / 成熟促進因子 / 細胞周期 / cdc2キナ-ゼ
研究概要

生理的染色体凝縮因子であるMPF(maturationーpromoting factor:成熟促進因子)の自己活性化におけるcdc2キナ-ゼの役割を解明するため、プロテインキナ-ゼ阻害薬であるKー252誘導体及びスタウロスポリンのcdc2キナ-ゼ活性に対する効果を調べた。また一部の薬物につきMPF活性とcdc2キナ-ゼ活性に対する効果の並行性について検討した。アフリカツメガエル未受精卵をβーグリセロリン酸及びEGTAを含む溶液中で破砕し、20,000g遠心上清のOー34%硫安画分をとり、このMPF活性を無細胞系で精子核の染色体凝縮を観察する方法で定量化し、ヒストンH1を基質としてcdc2キナ-ゼ活性を測定した。Kー252a、スタウロスポリンは30及び3μMのIC_<50>でMPF活性を、6及び0.9μMのIC_<50>でcdc2キナ-ゼ活性を抑制した.これは、両活性に対する阻害薬の効果がほぼ並行することを示唆する。Kー252b、KT5926は0.3及び120μMのIC_<50>でcdc2キナ-ゼ活性を抑制した。cdc2キナ-ゼ活性に対する抑制の強さは、Kー252b>スタウロスポリン>Kー252a>KT5926の順で、Cキナ-ゼ、Aキナ-ゼ、Gキナ-ゼ、ミオシン軽鎖キナ-ゼに対する阻害の強さの順序とは異なる。従って、これらの阻害薬に対する感受性のパタ-ンはcdc2キナ-ゼの特性を示すものである。今後更に研究を進め,タンパク質リン酸化に依存したMPFの活性化がみられる無細胞系にこれらのプロテインキナ-ゼ阻害薬を作用させることによりMPF活性化に対する抑制効果を調べ、上記のcdc2キナ-ゼに対する効果と比較する予定である。これにより、MPFの活性化に必要なタンパク質リン酸化に対するcdc2キナ-ゼ自身の寄与を知ることができる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山下 茂: "細胞周期の進行に対するプロテインキナ-ゼ阻害薬の効果" 日本薬理学雑誌. 96. 67T-67T (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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