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複製フォ-ク進行の阻止システムと染色体構造

研究課題

研究課題/領域番号 02260209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

堀内 高  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60108644)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード複製フォ-ク / 複製終結点 / rDNA / 二次元寒天ゲル電気泳動法
研究概要

本研究の主題は、大腸菌の複製終結システムが真核生物においても有効に働くか否かを調べること、および真核生物(特に酵母)にも存在すると思われる、類似のシステムの解析である。
前者の問題については、SV40DNAの試験管内複製系を用いて調べた。基質のSV40DNAに終結点配列を挿入し、反応液に終結点結合タンパク質を添加したところ、酵素試料として、粗抽出液あるいは精製標品いずれを用いた場合においても、明らかな終結点での複製フォ-ク阻害が観察された。さらに、終結点とその結合タンパク質の複合体は、SV40のlargeT抗原の有するヘリカ-ゼ活性を特異的に阻害することも解った。以上のことから、大腸菌の終結システムが、真核生物の系でも同様に有効であること、複製フォ-クの進行の機構が、原核、真核問わず、基本的には同じであることが強く示唆された。
一方酵母内に大腸菌の終結点結合タンパク質をコ-ドする遺伝子を導入、発現させたところ、酵母内にある大腸菌終結配列においても、複製フォ-クの進行が阻害される結果を、予備的ではあるものの得ることができた。
もう一つの問題、すなわち酵母における終結様システムの解析は、既に報告のあるrDNA遺伝子内の複製フォ-ク阻害活性部位について解析を進めている。現在まで、その活性測定法を、二次元寒天ゲル電気泳動法を用いて確立し、その活性部位をより狭い頒域に限定しつつある。今後その頒域に結合するタンパク質の検索、同定を試み、真核生物でのフォ-ク阻止システムの全容を明らかにしたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hidaka,M.: "A newly identified DNA replication terminuosite,<TerE>___ー,on the <Escherichia>___ー <coli>___ー chromosome" J.Bacteriol.173. 391-393 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Horiuchi,T.: "Termination of chromosome Duplication in Procaryote (in Control of Cell Growth and Division:ed.by) A.Ishihama & H.Yoshikawa" Japan.Sci.Soci.Press/SpringerーVerlag Berlin, (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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