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腫瘍抗原特異的T細胞抗原レセプタ-の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 02262219
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

山岸 秀夫  京都大学, 理学部, 助教授 (90025429)

研究分担者 栗林 景容  京都大学, 医学部, 助手 (10064578)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1990年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワードFBLー3腫瘍細胞 / CTLクロ-ン / MLTC培養 / 單クロ-ン抗体法 / Vα_1 / Vβ_<10>組合せ / DβーJβ結合部 / サザン解析法 / FACS解析法
研究概要

移植されたFBLー3腫瘍を排除した同系マウスの脾細胞をインタ-ロイキンILー2と不活化した腫瘍細胞抗原の存在下でMLTC培養を行い腫瘍抗原特異的T細胞を増殖させた後,次の3つの方法を用いてT細胞クロ-ンを選択し、TCRの構造解析を試みた。(1)單クロ-ン抗体法:CTLクロ-ンNo.8に対して作製された單クロ-ン抗体N9ー127は、FBLー3特異的CTLクロ-ン総数396のうち,44の細胞傷害活性を阻害した。No.8はcDNA解析の結果,Vα_IJα_<II2ー2>CαとVβ_<10>Dβ_<2,1>Jβ_<2,7>Cβ_2からなるTCRを発現していることが明らかになった。44クロ-ンについてN9ー127抗体による細胞傷害活性阻害テストを行った結果,低濃度の抗体で阻害されるもの(No.8型)と,高濃度の抗体を要するもの(B5ー10型)とがほぼ同数存在した。塩基配列をアミノ酸配列に翻訳すると,いずれもβ鎖の1残基以外はα,β両鎖とも全く同じ配列を示した。異なるβ鎖の1残基はDβーJβ結合部CDR3に存在し、No.8型ではグリシンをB5ー10型ではアスパラギン酸を示した。(2)サザン解析法:22匹の担癌マウスよりそれぞれMLTC細胞を調整し,Jβ1,Jβ2をプロ-ブとしてサザン解析を行ったところ,MLTCー1,ー14,ー15の3種が鮮明なJβ2の再配列バンドを示した。MLTCー14由来のクロ-ンSB14ー11についてcDNA解析を行ない,発現されているTCRとしてVα11Jα2B4CαとVβ14Dβ_<2,1>Jβ_<2,1>Cβ_2を固定した。(3)FACS解析法:單一のMLTC細胞について表面抗原をFACSによって解析したところ,CD8^+92%,CD4^+6%,Vα_3^+68%,Vβ_3^+36%の結果をえた。このMLTC細胞より23種のT細胞クロ-ンを分離したところ,15種がVα_3^+であり,そのうち8種はVα_3^+Vβ_3^+であった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yuji Matsubayashi: "Paticipation of a dominant cytotoxic T cell population detined by a monoclonal antibody in syngeneic antiーtumor responses" European Journal of Immunology. 20. 2095-2103 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Takuji Iwasato: "Circular DNA is excised by immunoglobulin class switch recombination" Cell. 62. 143-149 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyasu Hirama: "Stucture of extrachromosomal circular DNAs generated by immunoglobulin light chain gene reanangements" Immunology Letters. 27. 19-24 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuya Harada: "Lack of teedback inhibition of V_k gene rearrangement by productively reananged allels" Journal of Experimental Medicine. 173. 409-415 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyasu Hirama: "Conserved V(D)J junctional segnence of crossーreactive cytotoxic F cell receptor idiotype and the ettect of a single amino arid substitution" Emopean Journal of Immunology. 21. 483-488 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 山岸 秀夫: "T細胞抗原受容体" ファルマメディカ. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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