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免疫系担当細胞の発生・分化に関与するリンホカイン及びその受容体の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02262230
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

高津 聖志  熊本大学, 医学部, 教授 (10107055)

研究分担者 箕田 誠司  熊本大学, 医学部, 特別研究員 (10212234)
山口 直人  熊本大学, 医学部, 助手 (00166620)
富永 明  熊本大学, 医学部, 助教授 (50172193)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1990年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
キーワードILー5 / ILー5受容体 / 長期骨髄細胞培養法 / B前駆細胞 / ILー5受容体cDNA
研究概要

本研究の目的は,免疫系担当細胞の発生・分化におけるILー5の役割を見きわめ,ILー5受容体遺伝子を単離することによりILー5受容体の構成を明らかとし,ILー5受容体の種々の細胞における発現を検索することにある。
1.まず長期骨髄細胞培養法を用いてILー5は好酸球の増殖とCD5(Ly1)陽性B前駆細胞の維持に有効であることを見い出した。また同時にこの培養によりT88ーMとY16という2つのILー5反応性の細胞株を樹立した。共に約10,000個の低親和性受容体(解離定数:K_D約5nM)と約1,000個の高親和性受容体(K_D約20pM)を有していた。2. ^<35>S標識ILー5を用いた化学架橋実験より,低親和性受容体は分子量約60,000の分子より,高親和性受容体はさらに分子量130,000の分子が結合してヘテロダイマ-を形成することにより構築されていると予想されている。(1)本実験ではこの分子量約60,000の分子を免疫沈降させる2つの抗体H7とT21と発現ベクタ-CDM8を用いてこの分子をコ-ドするCDNA,pILー5R.8を単離した。このcDNAをCOS7細胞で発現させることにより,この遺伝子が分子量約60,000の低親和性ILー5受容体をコ-ドしていることが示された。またこの遺伝子は親株以外にCD5^+の慢性B白血病細胞株BCL_1,またIgM産生ミエロ-マMOPC104Eで発現が認められ,mRNAのサイズは5.8kbおよび5.0kbの2種類であった。(2)また我々はT88ーM細胞3×10^<11>個よりH7結合ゲルを用いて分子量約60,000の分子を精製しそのN端17個のアミノ酸配列を決定した。その配列はcDNAから予想される18番目のアミノ酸残基から17個目までのアミノ酸残基に相当しており,cDNAはH7抗体の認識する分子をコ-ドすることが確認された。3.正常マウスの腹腔B細胞のほとんどがH7抗原を持っており,その70%以上がCD5陽性であった。この他骨髄および脾臓の一部の細胞にH7抗原の発現が認められる。今後造血分化におけるILー5受容体の発現調節を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Satoshi Takaki,et al.: "Molecular cloning and expression of the murine interleukinー5 receptor." The EMBO J.9. 4367-4374 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Naoto Yamaguchi,et al.: "Characterization of the murine interleukin 5 receptor by using a monoclonal antibody." Int.Immunol.2. 181-187 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumichi Hitoshi,et al.: "Distribution of ILー5 receptorーpositive B cells,Expression of ILー5 receptor on Lyー1(CD5)^+ B cells." J.Immunol.144. 4218-4225 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Migita,et al.: "Elevated expression of protoーoncogenes during interleukinー5ーinduced growth and differentiation of murine B lineage cells." Microbiol.Immunol.34. 937-952 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeki Katoh,et al.: "Conversion of normal Lyー1ーpositive Bーlineage cells into Lyー1ーpositive macrophages in longーterm bone marrow cultures." Developmental'Immunol.(1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Akira Tominaga,et al.: "Transgenic mice expressing a B cell growth and differentiation factor gene(Interleukin 5) develop eosinophilia and auto antibody production." J.Exp.Med.(1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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