研究課題/領域番号 |
02263101
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
饗場 弘二 筑波大学, 化学系, 助教授 (20025662)
|
研究分担者 |
白川 昌宏 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (00202119)
嶋本 伸雄 国立遺伝学研究所, 助教授 (20127658)
今川 正良 東京大学, 医学部, 助手 (20136823)
石浜 明 国立遺伝学研究所, 教授 (80019869)
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (80029967)
|
研究期間 (年度) |
1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
55,000千円 (直接経費: 55,000千円)
1990年度: 55,000千円 (直接経費: 55,000千円)
|
キーワード | DNA結合蛋白質 / 制御蛋白質 / 転写制御 / 機能構造 / 蛋白質のドメイン / 立体構造 / DNAー蛋白質相互作用 / DNAの構造変化 |
研究概要 |
大腸菌から高等真核細胞にわたる代表的な転写制御蛋白質およびRNAポリメラ-ゼをとりあげ、それらの機能構造について、生化学的、分子遺伝学的、構造化学的ならびに合成化学的研究を行い以下の成果を得た。 (1)大腸菌CRPの結合部位とプロモ-タ-との距離を変えたスペ-サ-変異体の解析を行い、CRPとRNAポリメラ-ゼがDNAヘリックスの同じ側に存在することがCRPの転写活性化作用に必要であることを明らかにした。 (2)大腸菌Ada蛋白のN末ドメインに対応する20kdタンパクが、<alkA>___ーの転写を促進する一方、<ada>___ーの転写を抑制することを発見した。 (3)大腸菌PhoBの各種変異体を系統的に解析し、DNA結合ドメイン、リン酸化ドメイン、転写活性化ドメインのマッピングを行った。 (4)αサブユニットのC末欠失変異をふくむ大腸菌RNAポリメラ-ゼの再構成を行い、αサブユニットのC末が転写制御蛋白質の作用部位として働いていることを明らかにした。 (5)大腸菌RNAポリメラ-ゼによる転写反応に、ATPのβーγリン酸ジエステル結合の加水分解が必須であることを証明した。 (6)λファ-ジCroおよびイ-ストGAL4のDNA結合ドメインについて、NMRシグナルの帰属を行った。また、イ-ストPAPIおよび大腸菌PhoBのDNA結合ドメインの大量生産系を確立した。 (7)バクテリアヒストン様蛋白の1つHBsとその誘導体HBs〔Me+^<6G>ーmethylーd3〕の化学合成に成功した。また、 ^<15>N同位体標識に必要なアミノ酸誘導体の効率良い化学合成法を開発した。 (8)TRE様配列を二つもつGSTーS遺伝子では、Cーjunの発現のないF9細胞でも、TRE配列がエンハンサ-活性を有することを見い出した。
|