研究分担者 |
陶山 明 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (90163063)
上杉 晴一 大阪大学, 薬学部, 助教授 (70028851)
神藤 平三郎 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (80138966)
京極 好正 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (90012632)
水野 猛 名古屋大学, 農学部, 教授 (10174038)
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研究概要 |
○蛋白質が認識するDNA構造の班として次の事を解明した。 1.塩基配列特異的にDNAと結合するタンパク質として,原がん遺伝子mybの産物Mybタンパク質のDNA結合ドメインの大腸菌大量発現系を作成し,精製法を確立した。そのタンパク質のラマンスペクトルを測定し,その結果,αーヘリックスが存在する事,トリプトファンが疎水的な環境にある事を見出し,これらの実験と部位特異的突然変異の実験とをもとにして,トリプトファンクラスタ-という新しいタイプのDNA結合モチ-フを提案した。 2.上記トリプトファンクラスタ-の結合モチ-フを大量に化学合成し,2次元NMRの測定をおこない,水溶液中の3次元立体構造解析を行なった。 3.DNAオリゴマ-の水溶液中の3次元立体構造解析を,ラマンスペクトル,NMRスペクトルの測定結果について,制限付分子動力学計算を行ないえた。塩基配列はCCTTAAGGである。 4.大腸菌の外膜タンパク質OmpFとOmpCの発現を培地浸透圧に対応して制御するOmpRは,リン酸化によってompFとompCの両遺伝子のプロモ-タ-に強く結合するようになる事が判った。このリン酸化は,外膜タンパク質のEnvZによっておこる。 5.大腸菌から,特に強く湾曲したDNAに結合するタンパク質を見出した。このタンパク質は湾曲してないDNAには結合せず,DNAの立体構造を認識しているものと思われる。このタンパク質は結果的に,従来報告されているHーNSであった。
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