研究分担者 |
八木 克道 東京工業大学, 理学部, 教授 (90016072)
村田 好正 東京大学, 物性研究所, 教授 (10080467)
西川 治 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (10108235)
田中 虔一 東京大学, 物性研究所, 教授 (00016718)
潮田 資勝 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (90176652)
|
研究概要 |
昭和62年度に始まり,平成元年度をもって終わった3年間の重点領域研究「表面新物質相」は公募研究を含めて,74名の研究者の参加を得て,固体表面に関する集中的な研究を行った.シリコン(100)表面を始めとする,幾つかの表面新物質相と呼べるような清浄及び吸着固体表面系を見いだし,その構造及び物性について,全く新しい表面固有の現象を含む非常に多くの知見を得ることができた.その特色ある研究成果を取りまとめるのを目的とする.取りまとめとしては第一に市販学術書「固体表面の物理ー表面新物質相」出版を目的として,原稿を作製すること,第二に非刊行の,全領域にわたる3年間の成果の報告書を作製する.そのための計画研究の代表者による編集会議を2回,幹事会を5回開催した.「固体表面の物理ー表面新物質相」は広く領域内の研究者62名が分担して執筆することとし,11月には原稿が完成し,学部最終学年から大学院学生,研究者を対象とする,480頁の学術書として,平成3年度の科研費研究成果公開促進費(一般学術図書)の申請を12月始めに行った.非刊行の報告集も,公募を含む71名の代表者,分担者よりの報告を得て,1月には編集を終わり,写真製版で,約500頁のものを作製した.これらの成果は,現在奔流のように,進んでいる表面研究の現状を捉えたものであり,つぎの発展の基礎として大きな役割を果たすものである.特につぎの焦点の一つと目される金属表面の物理への強いスプリングボ-ドとなろう.
|