研究課題/領域番号 |
02301002
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国哲学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
溝口 雄三 東京大学, 文学部, 教授 (90011296)
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研究分担者 |
神塚 淑子 名古屋大学, 教養部, 助教授 (20126030)
川原 秀城 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (70135177)
澤田 多喜男 千葉大学, 文学部, 教授 (20055825)
福井 重雅 早稲田大学, 文学部, 教授 (30063639)
内山 俊彦 京都大学, 文学部, 教授 (10034696)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 宇宙と自然 / 人間と道徳 / 社会と政治 / 宗教と民俗 / 学術と知識 / 文化と芸術 / 科学と技術 |
研究概要 |
本研究は中国思想の基礎概念を、先秦から近・現代まで、通時的に検討しようとするものである。たとえば「公」についていえば、先秦期には単なる共同体概念であったものが戦国末期以降には道義的な概念になり、宋代以降には天理概念、近代期には平等思想とそれぞれ結びつくなど、時代に応じての変遷がみられる。本研究はそういった時代的な変遷を共同研究によって明らかにしようと意図したものである。 具体的には中国思想の諸概念を、「宇宙と自然」「人間と道徳」「社会と政治」「宗教と民俗」「学術と知識」「文化と芸術」「科学と技術」などの七分野にわけ、それら諸概念約2000項目余を選びだした。 第二年度には、その2000項目余を重要度に応じて特A・A・B・Cの四段階に分け、特A=30数項目、A=200項目、B=400項目、C=1400項目に分類しなおし、研究分担者全員で、特A・A項につき執筆し、その原稿をもとに、3度にわたって全体会議を開き、共同討議を重ねた。その結果、当初の特A項目=15枚(400字詰原稿用紙)以内という制限枚数の範囲内では先秦から近・現代までの展開を説明しつくせないことが明らかになった。このため、思想史辞典としてまとめるつもりであった当初の目的を一時棚上げし、上記七分野を三つのブロックに再編し、かつ特A・A項目の枚数を倍加して執筆し、まず解説書として先に刊行する方が貢献度が高いと判断するに至った。現在、その方向で三月度には共同討論を再開し、今後、研究担当者の全員によって、上記項目の通時的解説を完成させ、2・3年後には第1冊目を刊行する予定である。
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