研究課題/領域番号 |
02301053
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | (財)東洋文庫 |
研究代表者 |
中嶋 敏 (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (70054723)
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研究分担者 |
斯波 義信 国際基督教大学, 社会学科学科, 教授 (00039950)
竺沙 雅章 京都大学, 文学部, 教授 (50025029)
柳田 節子 学習院大学, 文学部, 教授 (60007929)
山根 幸夫 (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (10086316)
佐伯 富 (財)東洋文庫, 研究部, 研究員
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 宋史選挙志 / 科挙制 / 科目 / 制挙 / 学官試 / 童子挙 / 挙遺逸 / 元豊官志 / 元史選挙志 / 明史選挙志 / 宋会要輯稿選挙 / 科挙制度 / 文献通考 / 銓法 |
研究概要 |
本研究は、宋より明清に至る科挙・官僚制度とその社会的基盤の解明を目的とし、具体的な研究計画は、(1)まず宋史・元史・明史の各選挙志の資料批判を徹底させる、(2)各時代の科挙・官僚制度関係語彙に解説を施す、(3)各時代の士大夫の入仕過程を明らかにする、というものであった。(1)と(2)については、中嶋敏編『宋史選挙志訳註(一)』、研究分担者の諸業績、『研究成果報告書』所載諸論文等によって、ある程度達成することができた。特に『宋史選挙志訳註(一)』は、宋史選挙志の科目・制挙・学官試・童子挙・挙遺逸の項目について、基本的な資料を挙げつつ、厳密な訳文とともに詳細な註釈を施したものであり、宋代科挙制度研究への貢献は多大であると自負するものである。『研究成果報告書』所載元豊官志索引・科挙関係文献(和文・中文)目録稿も、宋代科挙・官僚制研究に少ならからざる便宜を与えることとなろう。われわれは更に、宋史選挙志の学校試・銓法・保任・考課の項についても研究を続け、元史・明史のそれと比較検討しなければならない。また永楽大典吏部条法の解読も、課題として残された。研究の過程で、上記の如き科挙・官僚制そのものの基礎的研究の必要性を痛感したため、また3年計画が2年に短縮されたこともあり、(3)については、ほとんど着手することができなかった。しかし、最終の目標が(3)の研究にあることは言うまでもない。基礎的研究をまえ、将来何時か取り組む日の来ることを念願するものである。
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