研究課題/領域番号 |
02301056
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
甘粕 健 新潟大学, 人文学部, 教授 (90114991)
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研究分担者 |
二宮 修治 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30107718)
大沢 真澄 (大沢 眞澄) 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70019462)
阿部 朝衛 帝京大学, 文学部, 助教授 (20175178)
伊藤 玄三 法政大学, 文学部, 教授 (50061122)
工藤 雅樹 福島大学, 行政社会学部, 教授 (30132004)
田中 敏 福島県立博物館, 学芸員
辻 秀人 福島県立博物館, 主任学芸員
川村 浩司 新潟大学, 人文学部, 助手 (70204782)
坂井 秀弥 新潟県教育庁, 文化行政課, 文化財専門員
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 古墳文化の伝播 / 初期ヤマト政権 / 古墳出現前夜 / 前方後円墳 / 古代東北 / 新潟平野 / 会津盆地 / 日本海ルート / 古墳文化の文方伝播 / 日本海ルートの古墳伝播 / 北限の前方後円墳 / 北限の高地性集落 / 北陸系土器 / 出現期古墳 / 会津盆地の前期古墳 / 新潟平野の前期古墳 / 東北への古墳伝播 / 会津盆地の古墳 / 新潟平野の古墳 / 初期ヤマト王権と東北 / 古墳出現期の北陸系土器の東北伝播 / 古墳の発生 / 前方後方墳 / 前期古墳 / 古墳文化の東北地方への伝播 / 古式土師器 / 供献土器 / 北陸系土器の東北地方への伝播 |
研究概要 |
北辺の出現期古墳研究の基礎資料整備の中心的な作業として、福島県会津堂ヶ作山古墳と新潟県稲場塚古墳の墳形確認調査を行った。その結果両古墳が、それぞれの地域で最古段階の前方後円墳であることが明かになった。会津盆地の古墳が出現当初から巨大化する傾向があり、全体として新潟平野の古墳を圧倒する力を示すことが確認された。一方稻場塚古墳はとりわけ古相を有し、前期前半の幾内の古墳文化が日本海ルートによって速に新潟平野にまで伝播した状況を示している。以上の知見により、新潟平野は東北への古墳伝播の経過地点の位置にあったことが確認できた。 一方北陸東部の越後地方と東北南部の古墳出現前後の土器編年を分担して行い、両地域のクロスデイテイングを試みた。その結果東北南部に北陸系の土器が現れる時期を、越後で高地性集落が廃絶した後で古墳が出現する以前と確定することができた。また東北南部の北陸系土器は、越後よりも能登の土器により強い親近性を有することがわかった。 古墳出現前後の地域間の交流を検証するための基礎研究の一環として前期古墳出土の管玉の産地分析を行った。今回は新潟県山谷古墳、福島県会津大塚山古墳,福島県元屋敷1号墳出土の管玉と、佐渡の石材産出地と玉作遺跡で採集された原石を分析し顕往の分析データと併せて比較研究の基礎データを整備することができた。分析は蛍光X線分析と機器中性子放射化分析によった。その中で山谷古墳と会津大塚山古墳の管玉の一部に同一産地の原石が用いられたと考えられるものが認められた。
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