研究課題/領域番号 |
02302015
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
平山 淳 国立天文台, 太陽物理学研究系, 教授 (20012841)
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研究分担者 |
海野 和三郎 近畿大学, 理学部, 教授 (30011414)
柴田 一成 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (70144178)
渡邊 鉄哉 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (60134631)
黒河 宏企 京都大学, 理学部, 助教授 (80135508)
牧田 貢 京都大学, 理学部, 教授 (90012806)
内田 豊 東京大学, 理学部, 教授 (90012814)
常田 佐久 東京大学, 理学部, 助手 (50188603)
甲斐 敬造 国立天文台, 太陽物理学研究系, 教授 (70012846)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 太陽活動 / 活動領域 / 磁気シアー / 太陽フレア / 磁気シア- |
研究概要 |
昨年度打ち上げに成功した太陽観測衛星「ようこう」は順調に飛翔を続け、新しい成果をもたらしている。国立天文台のフレア望遠鏡、電波ヘリオグラフも立ち上がり、京都大学理学部飛騨天文台のDSTとともに今期太陽極大期の総合的な観測網を形成している。衛星観測が2年目に突入し定常観測が定着したので、地上観測網とも有機的な連携プレーが実現しつつある。また世界各国の地上観測設備、ロケット・気球を中心とする飛翔体観測装置との共同研究も盛んに行なわれるようになってきた、これらの主に観測的なバックグラウンドを背景にし、特に「ようこう」のデータを用いた内外研究者の研究連絡、研究会が数多く持たれた。平成4年9月には、「ようこう」の観測一周年の区切りとして、主に国内の太陽研究者を集めたワークショップが開かれ、また平成5年2月には、海外から40名を越える研究者が集合して「ようこう」シンポジウムが開かれ、いずれも盛会に終始し、活発な討論が行なわれた。 わが国のこれらの今期太陽極大期活躍の観測機器による大きな成果として挙げられることは、磁気シアーを原因とし磁気再結合を基調とする太陽のコロナ活動の描像が定着したことにある。太陽フレアにおいては、実際磁気再結合によりエネルギの解放が起こり、彩層から加熱されたプラズマがフレア・ループに沿ってコロナ中に上昇してくる現象が実証された。また太陽コロナが非常にダイナミックであり、例えば活動領域における小さなフレアのようなループの増光、ジェットのようなプラズマの噴出、いわゆるX線輝点の突然の増光、コロナの大規模構造の変化など様々の種類の活動性が発見・検証され、いずれも磁気再結合と深い関わりがあることが明快になってきた。
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