研究分担者 |
平原 和朗 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)
里村 幹夫 静岡大学, 教養部, 助教授 (50126778)
加藤 照之 東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134633)
藤井 陽一郎 茨城大学, 理学部, 教授 (20125800)
笠原 稔 北海道大学, 理学部, 助教授 (40001846)
村田 一郎 東京大学, 地震研究所, 教授 (20012916)
田中 寅夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (40027222)
河野 芳輝 金沢大学, 理学部, 教授 (80019489)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1991年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1990年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
日本列島及びその周辺の地殻歪場を高い時間空間分解能で調査することは,プレートが複雑に収束している西太平洋地域のテクトニクスを解明する上で重要であり,また地震の長期予測にも基礎的な資料を提供するものである.こうしたことを実現するためにGPS高精度相対測位法を用いることが最も有効と考えられる.本研究では全国の研究者が共同して,3年間にわたり,GPSによる日本列島の歪場を検出するための総合的な研究を実施した.ここで実施した内容,成果を列挙すると; (1)全国のGPS研究者が参加して日本全国共同観測(「GPS JAPAN」)を1990年より3年間実施した.この観測では日本国内100点以上のほか,中国,韓国,台湾等からの参加も得て,国際共同観測を実施することができた. (2)「GPS JAPAN」で取得した全資料は東大地震研に設置された臨時データバンクに収録された. (3)VLBI,SLR観測点とのコロケーション観測を実施し,主要な地点における高精度の位置座標を求めた. (4)GPSの全観測点についてのデータベースを構築した. 現在,取得した資料は解析の用に供されている.部分的な解析成果として, (1)西南日本及び中部東海地域でプレート運動が検出された. (2)四国,相模湾及び北陸地域で地殻変動が検出された. (3)日本上空での精密暦が取得された. こうして,本研究により地殻変動研究におけるGPSの有効性,重要性が検証され,さらに,日本列島全体の地殻歪場を検出すべく現在解析が実施されつつある.
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