研究課題/領域番号 |
02302027
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯島 健 東京大学, 理学部, 助教授 (70011624)
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研究分担者 |
西田 篤弘 宇宙科学研究所, 教授 (40013643)
大家 寛 東北大学, 理学部, 教授 (80025931)
國分 征 東京大学, 理学部, 教授 (00011502)
向井 利典 宇宙科学研究所, 助教授 (60013695)
小口 高 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (40011457)
鶴田 浩一郎 宇宙科学, 研究所, 教授 (10013682)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
1991年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1990年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 磁気圏サブスト-ム / キクパンジョン相 / グロ-ス相 / プラズマシ-ト / 電離圏磁気圏カップリング / オ-ロラ嵐 / 磁気圏電流系 / 磁気圏プラズマ / 磁気圏嵐 / オ-ロラダイナミックス / 磁気圏電離圏結合 / オ-ロラ粒子加速機構 / 沿磁力線電流系 / 磁気圏プラズマ対流 / 磁気圏放射線帯 / 太陽風磁気圏相互作用 |
研究概要 |
平成2年9月3日ー7日、箱根で国際研究集会を主催し、磁気圏サブスト-ムの研究:現状と展望を討議した。会議を通じて得られた学術上の成果は米国地球物理学連合出版図書“MAGNETOSPHERIC SUBSTORMS"(総頁数476)に収録されている。7項目にわたり、観測、シミュレ-ション理論の立場から一貫して論じられている。電離圏とプラズマシ-トでのサブスト-ムの理解が主であった従来に対し、将来は磁気圏全体に着目したグロ-バルな理解が必須との認識に到った。長年の懸案事項で、本会議により新しい観点から解決の糸口を得られた例は,(1)磁気X線形成はサブスト-ムエクパンジョンの原因か結果か、(2)クロスティル電流の崩壊はキクパンジョンの原因か結果か、(3)磁気圏プラズマ対流の強度に対する電離圏応答はキクパンジョンの引き金か結果か等々である。これら諸問題を解決する鍵は、キクパンジョンの開始を何が決めるか、クロスティル電流の崩壊は何をもって決定されるか、X型形成は何で決定されるか、現象論的にそれぞれについてタイミングと空間位置をどの程度的確におさえられるかにあることが総括された。磁気圏サブスト-ムの研究は、電離圏と磁気圏にプラズマシ-トを包括してグロ-バルに考察していくこと、観測ー計算機シミュレ-ションー理論を一環とした研究体制で臨むことが出来るかどうかが今後の発展を決定するということであった。本研究課題の実施を通じて得られた磁気圏研究の動向に関する国際的認識は現在既に進められている国際共同研究計画(ISTP、GEM、STEP)に活用され、この方面の研究の急速な進展に寄与し得るものと確信している。
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