研究分担者 |
長崎 孝夫 東京工業大学, 工学部, 助教授 (30155923)
三宅 裕 大阪大学, 工学部, 教授 (50029005)
宮内 敏雄 東京工業大学, 工学部, 助教授 (50016664)
堀内 潔 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (10173626)
長野 靖尚 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (20024325)
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研究概要 |
本総合研究では,5つの研究グル-プが密接な連携の下で研究計画の遂行に勤め,DNSデ-タベ-スの構築を中心とした以下のような研究成果を得ることができた. 空気,液体金属のチャネル乱流の熱伝達,種々のプラントル数に対する一様減衰乱流中の熱輸送,クエット・ポアズイユ乱流のDNSを行い,デ-タベ-スを構築した.これらのデ-タベ-スの解析から,乱流熱輸送機構や秩序構造の役割についての詳細な知見を得た.(笠木) 波状流路溝乱流,正方形断面管内乱流,軸対称乱流噴流のDNSコ-ドを作製した.いずれも流れ方向には周期性を仮定し,主にスペクトル法を用いたが,流れの横断面内では差分法を用いた.先行してLESコ-ドを開発し,DNSコ-ドの参考に供するとともに,DNSデ-タベ-スの有効な利用のための検討を行った.(三宅) DNSの標準手法である各種スペクトル法(ガラ-キン,タウ,選点法)の精度比較およびエイリアス誤差除去法の検討を行なった.その知見を基に一様剪断乱流のDNSを行い,初期等方場から一様剪断の影響によって変遷する乱流統計量を求めてデ-タベ-ス化した.(長野) 温度,濃度をパッシブスカラ-として取り扱った反応性及び非反応性一様等乱流のDNSを行い,乱流統計量およびそれらの輸送方程式の収支などに関するデ-タベ-スの作成を行った.さらに,濃度をパッシブスカラ-として取り扱った反応性混合層のDNSを行い,同様のデ-タベ-スの作成を行った.(宮内,長崎) KleiserーSchumann(KS)法の二次元チャネル流,矩形管内流への適用を検討した.チャネル乱流DNSにおいて,従来方法との整合性を検証し,温度場も含めたデ-タベ-スを生成した.さらに,KS法を矩形管内流へ適用し,Helmholtz方程式の2次元Chebyshev多項式展開による解法とし,行列対角化法の採用と精度低下の防止法,ス-パ-コンピュ-タ向きアルゴリズムを検討した.(堀内)
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