研究分担者 |
大津 政康 熊本大学, 工学部, 教授 (80109016)
西村 直志 京都大学, 工学部, 助手 (90127118)
北原 道弘 東海大学, 海洋学部, 助教授 (60135522)
三木 千寿 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016645)
堀井 秀之 東京大学, 工学部, 助教授 (10181520)
廣瀬 壮一 岡山大学大学院, 自然科学研究科, 助手 (00156712)
東原 紘道 東京大学, 地震研究所, 助教授 (10125891)
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研究概要 |
従来より,材料を壊すことなくその力学的健全度を評価する非破壊評価の方法として種々の手法が開発されてきた.しかし,土木構造材料の定量的非破壊評価のための手法を確立するには,構造作料のマスの大きさ,不均一性など,解決すベき問題も少なくない.このため,本研究においては,材料力学・鋼構造工学・コンクリ-ト工学・土質工学・岩盤力学などを専門とする研究者が集い,土木学会構造工学委員会非破壊小委員会との連携の下に総合的研究を行なった.得られた主な成果を以下に示す. まず,「土木構造・材料の定量的非破壊評価へのアプロ-チ」と題する研究報告を土木学会論文集に掲載した.この報告においては,土木工学の各分野において実施されている非破壊評価の方法を概説するとともに,非破壊評価の理論的背景ならびに将来の展望についてまとめた. 次に,本研究グル-プは,上記委員会が企画・運営に当った「土木工学における非破壊評価シンポジウム」などおいて定量的非破壊評価に関する研究討論を行なった.これらより得られた成果の主なものは,1)定量的非破壊評価のための逆問題解析の提案,2)定量的非破壊評価のための波動解析の提案,3)構造材料の評価の基礎となる力学的背景の考察,および4)応用例の提示である. さらに,本研究においては,「土木分野における非破壊評価の必要性と現状に関するアンケ-ト」を実施し,地盤・岩盤・コンクリ-ト・鋼構造の土木工学各分野における非破壊評価の現状を横断的に調査・整理するとともに,将来に向けた問題点を抽出した.
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