研究課題/領域番号 |
02302074
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築設備・環境工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
落藤 澄 北海道大学, 工学部, 教授 (50001152)
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研究分担者 |
持田 徹 北海道大学, 工学部, 助教授 (40002050)
横山 真太郎 北海道大学, 工学部, 助教授 (90002279)
窪田 英樹 室蘭工業大学, 教授 (90002930)
宮田 紀元 千葉大学, 工学部, 教授 (20219786)
永田 忠彦 福井大学, 工学部, 教授 (50020178)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
22,100千円 (直接経費: 22,100千円)
1992年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1991年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1990年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
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キーワード | 閉鎖空間 / 無窓室 / 視環境 / 温熱環境 / 心理的効果 / 室内環境因子 / 在室者密度 / 生体機能 / 快適性 / 宇宙空間 / 人間の適応性 / 環境因子 / 生理反応 / 気流感 / 空気質 / 大深度地下空間 |
研究概要 |
分担課題別の研究成果は次の通りである。(1)機能閉鎖空間における人間の適応性と環境因子に関する検討(横山、落藤)では、在室者密度の下限値と環境因子の関係を生体機能計測および主観評価から一人あたり1.9〜2.2m^2であることを示した。空気質、香り、音、照度、疑似窓、間仕切の有無の環境因子の緩和効果がある程度見られることが判明した。(2)疲労・ストレス指標への影響の実験(溝口)の結果、尿中検査も含めて有意の差は見られなかった。(3)一人用閉鎖作業空間の実験(永田)では、天井高さ2.1m、平面2.1×2.1mの立方体が大きさの限界であることを明らかにした。また鏡の存在は、広さ感を増大させることがわかった。(4)閉鎖環境の心理的効果の実験(宮田)では、心理的大きさとしての面積感・容積感と空間の物理的大きさとの関係を求め、視覚的刺激量(視野の明暗の複雑度)の効果とエッジの個数とに相関があることを明らかにした。ブラインド、間仕切、植物、壁面、家具が視覚的刺激の形成に一定の効果を持つことがわかった。(5)地下商店街における緑の効果の調査(佐々木)からも緑の必要性が指摘された。(6)気流による自然(の具体化)環境と適応性の研究(窪田)では、雰囲気温感と額面の放熱量の関係、気流の快適性と強弱感の関係を定式化し、パルス的短発気流が風の息としての疑似自然風になることを明らかにした。(7)閉鎖空間の温熱環境の評価方法と快適条件(堀越)では、比較的狭い空間内での対流熱伝導率、ふく射環境、床暖房の実験と理論解析を行い、新しい指標と算定式を示した。(8)暑さの定常限界近傍における生体の温熱特性(持田)では、着衣状態、運動条件を組合せた数多くの実験結果から、ぬれ面積率の特性を明らかにし、新しい評価指標に基づく温感線図を完成させ、閉鎖環境下での温熱設計の基礎を与えた。(9)地下空間の熱移動の解析(長野、落藤)では、土壌温度と熱水分移動の特性を明らかにした。
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