研究課題/領域番号 |
02302084
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
築島 隆繁 名古屋大学, 工学部, 教授 (20023020)
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研究分担者 |
須藤 滋 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (50142302)
岡田 龍雄 九州大学, 工学部, 助教授 (90127994)
岡島 茂樹 中部大学, 工学部, 助教授 (90113084)
綱脇 恵章 大阪産業大学, 工学部, 教授 (90030056)
永津 雅章 名古屋大学, 工学部, 講師 (20155948)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | イオントムソン散乱計測 / D_2Oレ-ザ- / TEA CO_2レ-ザ- / デュアルホモダイン法 / ヘリオトロンE / イオン温度 / プラズマ診断 |
研究概要 |
本研究はヘリオトロンE装置で得られる高密度プラズマのイオン温度分布をD_2Oレ-ザ-散乱法により測定することを目的としている。本年度は、まずD_2Oレ-ザ-の開発として、1)励起用TEA CO_2レ-ザ-の単一モ-ド化、2)D_2Oレ-ザ-の高出力化、3)D_2Oレ-ザ-の単一モ-ド化の3点を成し遂げ、次にヘリオトロンE装置にビ-ム伝送系を取り付けて散乱計測を行うこととした。 上記1)については、主発振器にLumonics 601を用い、その出力をLumonics 620で増幅することにより単一モ-ド発振を安定に得ることにした。主発振器Lumonics 601の設計および動作確認は名古屋大学において行われた。Lumonics 601はLumonics K921SをTEA部としたハイブリッドCO_2レ-ザ-によりパルス注入ロックされる。注入源ハイブリッドレ-ザ-およびLumonics 601は帰還制御により安定化され、高い確率で長パルス・単一モ-ド発振が得られた。9月上旬に本システムを京大ヘリオトロンに移し、主発振器の整備が終わりしだいLumonics 620を用いた増幅実験を行った。その結果、最終的なCO_2レ-ザ-出力として約80Jの単一モ-ド出力が得られ、当初の目標値が達成された。また上記2)については、D_2Oレ-ザ-の共振器を不安定型にし、さらにその有効口径を広げる改造を施し、散乱測定に必要とされるエネルギ-(200mJ)までD_2Oレ-ザ-を高出力化することができた。残る3)の課題については、現在D_2Oレ-ザ-のスペクトル幅の測定を鋭意遂行中である。以上ように、本年度なされた研究により、ヘリオトロンE装置のイオン温度を測定するためのハ-ドウエアの整備がほぼ完了したが、ヘリオトロンEの実験計画との兼ね合いからビ-ム伝送系の取り付けができなかったために、本年度は散乱計測の実行には至らなかった。
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