研究課題/領域番号 |
02302089
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 逸郎 京都大学, 工学部, 教授 (40027404)
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研究分担者 |
古屋 廣高 (古屋 広高) 九州大学, 工学部, 教授 (30112311)
古川 和男 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (90165465)
関本 博 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (00108242)
山脇 道夫 東京大学, 工学部, 教授 (30011076)
平川 直弘 東北大学, 工学部, 教授 (20005391)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1990年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | トリウム / トリウム燃料 / トリウムサイクル / ウラン233 / 原子炉設計 / 臨界実験 / 溶融塩 / 再処理 / 溶融塩炉 / ハイブリッド / 被覆粒子燃料 |
研究概要 |
1.トリウム炉の設計研究:(1)設計用核データの研究;U-233の核分裂収率および核分裂中性子スペクトルを測定した。一方、18MeV中性子に対するThの2重微分断面積を測定した。(2)設計研究;超ウラン元素(MA)消滅用の溶融塩炉を設計し、MAの生成と燃焼を調べた。MAの燃焼とU-233の生産を高速炉で行い、熱中性子炉でU-233を使う協働系を提案した。また、Thを装荷した高速炉の核特性を示した。この系は負のボイド係数が特長である。黒鉛と重水減速のTh/U-233炉およびU-233生産用軽水炉の設計が進んだ。一方トリウム溶融塩核エネルギー協働系として、FUJIシリーズ発電炉と加速器増殖炉の設計が進展した。解析法では、マルチバンド法をピン状燃料の計算に応用した。(3)臨界実験とハイブリッド実験;京大臨界装置にThを装荷する実験を再開し、臨界量などを求めた。ハイブリッドでは、ThとThO_2中の14MeV中性子輸送を測定した。 2.トリウム炉の燃料材料研究:(1)燃料の研究;U-Th-Ti-Zr合金を作成し、その水素吸収特性を調べた。また、ThO_2-UO_<2+X>系における酸素の化学拡散係数を測定した。一方、トリウム系酸化物燃料のI^<7+>イオン照射挙動と中性子照射挙動を調べた。(2)溶融塩の研究;フリーベ系溶融塩中におけるNiとCrの腐食について実験した。また、溶融塩中におけるアクチニド元素と核分裂生成物の拡散係数、YやTの挙動などを求めた。(3)ウラン濃縮法を研究;U-233やU-232を用いて、化学交換反応によるウラン濃縮の研究を行った。(4)再処理の研究;フッ化物イオンの影響に注目しつつ、酸性有機リン化合物によるUとThの抽出機能を求めた。 3.トリウム炉の放射線安全性:ラドンと混在していてもトロンが弁別測定できるモニターを開発し、その有効性を実証した。
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