研究課題/領域番号 |
02303003
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡崎 廉治 東京大学, 理学部, 教授 (70011567)
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研究分担者 |
富岡 秀雄 三重大学, 工学部, 教授 (20024599)
高谷 秀正 京都大学, 工学部, 教授 (40022644)
小林 啓二 東京大学, 教養学部, 教授 (50012456)
宇根山 健治 岡山大学, 工学部, 教授 (00033150)
青山 安宏 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00038093)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1991年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1990年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 分子場 / 反応場 / 包接結晶反応 / マトリックス / 生体反応モデル / 不斉反応 / シリコンクラスタ- / 立体保護 / 固相反応 |
研究概要 |
本研究は大きく4つのグル-プに分けて行われた。第1グル-プは、特異な集合分子場に基づく物質変換について研究した。αーオキソアミドの固相光反応、フェナントレンとチェノアセン骨格が作る包接結晶場での光ソルボリシス、液晶性ジアセチレンの重合挙動、包接結晶場でのシクロヘキセノンの光付加反応、キンヒドロン系を用いる新しいプロトンー電子連動システムの開発、トロポチオンの結晶場での反応などが検討され、結晶のような秩序場での特異な反応の実現の可能なことが示された。第2グル-プは、生体分子場のモデルの設計と物質方換について研究した。糖、ポリフィリ誘導体を用いた多点相互作用場の設計、光合成モデル系における電子移動に及ぼす発色団の配向効果、視物質物用モデルとしての蛋白分子場におけるポリエナ-ルの立体特異的異性化、含セレンホスト分子を利用した特異な電子伝達系の機能設計、鉄ーポルフィリン錯体により不斉エポキシ化について研究した。第3グル-プは、特異な単分子場の設計による物質変換について研究した。アルゴン、酸素、有機マトリックス中でのカルベンなどの二価活性種、酸素活性種の発生と物質変換、電場下での特異なトリフルオロメチル化、極めてかさ高い置換基を木分場とする活性種の安定化、ジカルコゲノラト遷移金属錯体での異常反応、BINAPーRu錯体を用いた遷移金属上でのキラル触媒場の創出を研究し、巧妙に設計された単一分子場が特異な分子場を提供できることがわかった。第4グル-プは、分子場設計を物理化学的属面から検討した。X線結晶回折装置に改良を行えることにより、キラルなコバロキシム錯体の結晶相反応が時分割測定で追跡できることが示され、Si_<60>、Si_<24>、Si_<60>H_<60>などのケイ素クラスタ-の理論計算から、これらが炭素クラスタ-と異なる興味ある性資をもつことが示された。以上のことから研究から、新しい分子場の設計の重要性が示された。
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