研究分担者 |
藤田 純之佑 名古屋大学, 理学部, 教授 (80004266)
中村 晃 大阪大学, 理学部, 教授 (80029404)
齋藤 太郎 (斎藤 太郎) 東京大学, 理学部, 教授 (90011006)
海崎 純男 大阪大学, 理学部, 教授 (20089874)
大滝 仁志 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (80022549)
斎藤 軍治 京都大学, 理学部, 教授 (40132724)
木田 茂夫 九州大学, 理学部, 教授 (10031759)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1990年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
表題の研究課題について総勢19名の班員により緊密な討論や意見交換を行ないながら3年間にわたって研究を行なった。この間,毎年1回研究成果報告会を公開シンポジウムの形で開催したほか,初年度には錯体合成化学者と物性化学者との交流を深めるためにワークショップを開催した。 詳しい研究成果は研究成果報告書(225ページ)に記載したが,主な成果としてつぎのようなものを挙げることができるであろう。イオウを架橋原子とする新規多核錯体がルテニウム,ロジュームなど多くの金属イオンについて合成された。多核化配位子の設計に基づく錯体合成においても大きな成果が得られ,その中には二酸素錯体を形成する興味深い系も実現している。遷移金属イオンの集合効果としては,固体状態の磁性,伝導性などの物性研究に加え,溶液中の多電子酸化還元挙動が研究され,ルテニウム多核錯体が示す多彩な酸化還元性について興味深い成果が得られている。 従来比較的乏しかった錯体合成化学者と物性化学者との交流を,ワークショップや公開シンポジウムにおける討論,共同実験を通じて深めることができ,この点も本研究の意義深い成果と感じている。
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