研究課題/領域番号 |
02304012
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 誠 北海道大学, 理学部, 教授 (60000824)
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研究分担者 |
長谷川 美行 新潟大学, 教養部, 教授 (80018572)
柳田 寿一 九州大学, 理学部, 教授 (70037183)
猪郷 久義 筑波大学, 地球科学系, 教授 (20015572)
小沢 智生 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80037233)
沖村 雄二 広島大学, 理学部, 教授 (60033825)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1990年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | システム境界 / 生層序 / 古生代 / 古生物学 / 堆積学 / 環境変動 / フズリナ類 |
研究概要 |
わが国における石炭-ペルム系境界は、秋吉台を代表とする石灰岩相の中に求められる。しかしそれは塊状であるため、物理的な境界面を設定することは出来ず、化石群の変遷をトレースする方法によらざるを得ない。この目的のためもっとも有効なタクサはフズリナ類である。日本は当時テーチス海域下にあったが、問題の境界設定にあたっては、ウラル地方の標準区分の適用が可能である。ロシヤ側で広く受け入れられているSphaeroschwagerina vulgaris-fusiformis帯の下底を、石炭-ペルム系の境界とする見解をうけいれると、これは、日本の石灰岩相の中では、かなり広範に追跡されうることが判明した。この区分法に対してコノドント、小型有孔虫、サンゴ、こけ虫、頭足類、腕足類の資料によってみても、特に矛盾、支障はない。石灰岩は高エネルギー環境下で生成された海成部分が多く、その間に低エネルギー環境下の堆積物を含む。しかし、Triticites帯中にことに多く認められる黒褐色Sparry calciteは、古土壌形成に伴うものと考えられる。従ってこれらは、グローバルな海水準変動にも対応したシークエンスをなすものと判断される。 なお、外洋性ベーズン相のチャート・シークエンスについては、コノドント・放散虫による研究が進行中で、分帯も細分化され、石灰岩相との対比も精確になって行くものと期待される。外地での研究も併せ、成果は260頁の別添最終報告書としてとりまとめた。
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