研究分担者 |
松村 伸二 香川大学, 農学部, 助手 (60165868)
鈴木 晴雄 香川大学, 農学部, 助教授 (00036089)
鈴木 義則 山口大学, 農学部, 教授 (70081495)
今 久 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (60153706)
中山 敬一 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009697)
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研究概要 |
森林が伐採されて農地や宅地に変化すると気候が変化する.これは森林が気候を緩和する熱的機能があるからである.この森林の熱的機能の地域間相違を,衛星デ-タ使用して,熱的機能を代表する地表面温度で調べる事を目標に研究を行った.その結果,北海道(サロベツ.苫小牧).関東(福生).四国(高知).九州(阿蘇)の土地利用と地表面温度の関係が明らかになり,さらに1X1kmのメッシュ化することによって,そのなかの土地利用面積割合とメッシュ平均温度の重回帰式を求めた.この関係は森林の機能を評価する式になる.すなわち,森林が他の土地利用に変化したときの地表面温度の熱的な機能が推定できる.求めた重回帰式にそれぞれの土地利用面積が100%の面積割合の時の地表面温度を推定すると,森林が変化を表し,森林の最も低く市街地が最も高く,一般的な概念と一致する.この重回帰式はデ-タ取得時の気象状態に影響されるため,相互の比較が出来ない.デ-タを標準化することによって相互の比較が出来るようにした.しかし,標準化の過程で基準土地利用を何に取るかによって結果が異なってくる.そのため,北海道で行った.市街地を基準にしてデ-タ数が多い北海道(サロベツ,苫小牧)関東(福生)四国(高知)の森林(林地)の標準偏回帰係数を比較した.これは森林が市街地に変化したときの地表面温度の変化の程度を表すと思われる.また,各地の標準偏回帰数を比較することのよって,森林の熱的機能を比較できる.その結果,回帰係数が小さい順序は,苫小牧,高知,福生であった.サロベツは変動が大きく傾向は,はっきりしなかった.これはサロベツの市街地の面積が少ないことに原因があるものと推測された.
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