研究課題/領域番号 |
02304042
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
太田 保世 東海大学, 医学部, 教授 (90055939)
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研究分担者 |
岡田 保 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00023771)
栗山 喬之 千葉大学, 医学部, 教授 (20009723)
久野 健志 京都大学, 医学部, 教授 (70170016)
戸川 清 秋田大学, 医学部, 教授 (40009444)
川上 義和 北海道大学, 医学部, 教授 (10001877)
菱川 泰夫 秋田大学, 医学部, 教授 (60028454)
滝島 任 東北大学, 医学部, 教授 (20004765)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
1992年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1991年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1990年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 睡眠呼吸障害 / 疫学 / 診断基準 / 治療 / 睡眠時無呼吸症候群 / 無呼吸指数 / 経鼻持続陽圧呼吸 / 罹患率 / 睡眠時呼吸障害 / スクリ-ニング検査 / ポリソムノグラフ / 予後 |
研究概要 |
我々は、平成2年度から3年間、すなわち平成4年度完了を目標に、本研究「日本人の睡眠呼吸障害の実態把握と診断及び治療の標準化に関する集学的研究」を推進してきた。本研究の主体は、多数の施設の協力に基づくアンケート調査を中心とした、疫学、診断基準、治療方針に関する解析であった。研究期間中のアンケート調査は、その都度、睡眠呼吸障害研究会の場で解析結果の報告を行い、日本における睡眠呼吸障害の疫学、診断基準、治療の実態を解明してきた。 本年度(平成4年度)は「日本人の睡眠呼吸障害の実態把握と診断及び治療の標準化に関する集学的研究」研究の最終年度に当たり、研究の集大成としての報告書の作成完了を目標とし、研究の推進を図った。その結果、本研究で明らかになった本邦における睡眠呼吸障害の特殊性として、以下に示すことが明らかとなった。すなわち、 1)現在広く用いられているStanford group提唱の診断基準を用いると、睡眠呼吸障害の一部を成す睡眠時無呼吸症候群の罹患率は、欧米のものと大きな相違がないこと、 2)欧米に比し、治療を要する睡眠呼吸障害症例数は圧倒的に少ないことから、臨床症状を加味し、無呼吸指数が10もしくは20/時間といった新たな診断基準を設け、治療の必要な睡眠呼吸障害患者の診断が可能なものとすること、 3)欧米で有効性の確立した経鼻持続陽圧呼吸が、本邦での睡眠呼吸障害の治療に用いられることは極めて少なく、早急な睡眠呼吸障害の普遍的治療指針の確立と、その普及が望まれること、 4)本研究では、本邦の睡眠呼吸障害の実態を解析してきたが、必要充分な解析を限られた時間内に実施できず、したがって、このような研究を今後も継続し、睡眠呼吸障害のより詳細な解明が必要と思われた。
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