配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1992年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1991年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1990年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
|
研究概要 |
動物実験オールタナティヴの動きに対応するため,初学者に動物を用いないで動物実験手技を教育,訓練するためのシミュレータ(モデル)の開発を意図し,とくに平成2〜3年度の2か年をかけて,プラスチックラットモデルの開発を行なってきたが、その基礎研究を基にして実用に耐える安価な塩化ビニール製ラットモデルの製品化に成功した。本モデルは,わが国の実験動物関係者のみならず欧米の実験動物関係者にも展示し,高い評価を得ることができた。とくに,1992年11月のアメリカのカルフォルニア(マナハイム)で開催された第43回アメリカ実験動物学会において研究成果を報告したところ,アメリカのみならずカナダやヨーロッパ各国から本モデルを製造している(株)高研に注文が殺到し,それに応じられない状況にある。 本研究は,3年間において,ラットに続いてウサギ,イヌ,その他の動物実験手技の訓練用プラスチックモデルを製作,完成させる予定であったが,多くの解決すべき問題があって研究の進行は予想どおりにいかなかった。しかし,最終年度である平成4年度においてウサギモデルの製作に着手し,経口投与,気管挿管,静脈注射(および採血)ならびに導尿に関する手技訓練用の試作に成功している。研究期間を超えてはいるが,本研究グループを解散させることなく,私的研究組織としてその実用化に取り組んでおり,平成5年秋までにウサギモデルの安価な製品化を成功させる予定である。
|