研究課題/領域番号 |
02304068
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中西 守 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (90090472)
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研究分担者 |
美宅 成樹 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10107542)
楠見 明弘 東京大学, 教養学部, 助教授 (50169992)
桐野 豊 九州大学, 薬学部, 教授 (10012668)
木下 一彦 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (30124366)
葛西 道生 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40022595)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
1991年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1990年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 共焦点レ-ザ顕微鏡 / カルシウムシグナル / 時間分解顕微測光 / イオンチャネル / カシウムATPase / Dualーview顕微鏡 / 膜流動性 / 免疫応答 / カルシウムATPase / パルスレ-ザ顕微鏡 / 蛋白質前駆体 / 全重水素化リン脂質 / クロライドチャネル / 血小板 / 金コロイド |
研究概要 |
生体膜上でのバイオ・コミュニケ-ションの分子機構を解明するため、下記の総合研究を行った。まず、バイオ・コミュニケ-ション研究における顕微鏡技術の新展開を行った。これに関しては、中西が共焦点紫外レ-ザ-顕微鏡を開発し、免疫細胞の機能解析をする新しい手法の確立に成功した。また、同時に、免疫細胞の抗原刺激に伴い、カルシウムシグナルが細胞質だけでなく核にまで伝達していることを示した。また、木下はDualーview顕微鏡を始めとする各種の顕微鏡の新技術を開発し、それらの手法を用いて、バイオ・コミュニケ-ションと膜構造に関する新発見を行った。また、楠見は蛍光寿命イメ-ジングの方法を確立し、時間分解顕微測光により、これまでの時間平均した顕微鏡画像とは異質の情報が得られることを示した。また、細胞間コミュニケ-ションのダイナミックスとして、北河は膜流動性を測定できる各種の蛍光色素の誘導体を開発し、血小板の細胞間相互作用のダイナミックスを膜の非対称性と関連して論じた。また、小林はプラスマロ-ゲン型リン脂質の機能と生合成の立場から、バイオ・コミュニケ-ションの実体を明らかにした。さらに、葛西と桐野はイオンチャネルの実体を追究し、筋収縮の制御に関連したイオンチャネルや、平面再構成膜でのカルシウムATPaseの機能を解明した。また、稲垣と遠藤はバイオコミュニケ-ションに関与する蛋白質の構造決定とメカニズムの解析において多くの面期的成果を得た。さらに、八田と美宅は生体膜中での脂質と蛋白質の、物性と構築原理を追究し、バイオ・コミュニケ-ションとの関連を論じた。そしてこれらの研究成果を総合し、バイオ・コミュニケ-ションと膜構造の関連を多角的に論じ、統一的な描像を打ち立てた。
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