研究分担者 |
赤間 清 北海道大学, 工学部, 助教授 (50126265)
金子 勇 北海道大学, 文学部, 助教授 (50113212)
篠塚 寛美 北海道大学, 文学部, 助教授 (30000615)
仁平 義明 東北大学, 教養部, 教授 (10007833)
岩本 隆茂 北海道大学, 文学部, 教授 (10000605)
伊藤 進 北海道教育大学, 教授 (00107228)
伊福部 達 北海道大学, 応用電気研究所, 教授 (70002102)
大山 信義 北海道大学, 文学部, 教授 (90001809)
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研究概要 |
人の知識構造および情報処理機能の研究 基礎的認知論的研究により,学習・記憶における微視的認知過程,すなわち,学習により情報が記憶系にいかに入力され,いかに記憶系を変えてゆくか,および系の構造,機能および認知過程,等が次第に明らかになってきた.また,学習の計算機科学的モデルの基礎理論としての"GLPの理論"を発展させ,GLPの定義法,GLP意味論をいかに開発するか,等に関して研究が発展した. humam errorおよびhuman interfaceの研究human interfaceの研究では,障害者,高齢者の生活を支援する具体的な支援機器を開発する研究の他に,以下に述べるような認知心理学的研究が行われた.人の多義的認知と誤りおよび誤解の問題が詳細に検討された.人(一般には,認知系)の情報処理の特性として計画性と認知的慣性と挙げ,従来なされてきた研究,本研究でなされた研究に基づいて,この特性と適応的問題について検討が行われた.その結果,ハイテク化・高齢化社会,すなわち,新しい時代における知的適応の問題はこの特性に基づいた研究の枠組みを設定して研究する必要があることが明らかになった.日常生活において,人々は知的判断を行う.この知的判断の確信度と正確度との間の関係を示す指標としてcalibrationという概念がある.calibrationに関する実験的研究および理論的考察が行われた.その結果,適応に関する研究に,このキ-概念を導入して計画的に行う必要があると思われる. ハイテク都市化・高齢化社会の社会学的研究社会調査により,高齢者の社会的再適応の一形態が明らかにされた.この研究は,その緒についたばかりで,今後,この方向で研究を更に進めて,新しい時代における社会の実態を知り,対策を立てることが望まれる.
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