研究分担者 |
井田 喜明 東京大学, 地震研究所, 教授 (30013535)
加茂 幸介 京都大学, 防災研究所, 教授 (70025328)
行武 毅 東京大学, 地震研究所, 教授 (90012898)
脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
平澤 朋郎 東北大学, 理学部, 教授 (80011568)
岡田 弘 北海道大学, 理学部, 助教授 (40000872)
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研究概要 |
現在進行中の第6次地震予知計画,第4次火山噴品予知計画の進捗状況を各分野ごと,手法ごとに詳細に調査分析した。関係機関から提出された計画進捗状況の概要と将来の展望について、また、最近5年間の成果および今後の課題と問題点の報告に基づき分担者が専門的な立場から調査分析し,以下の結論を得た。 1.地震予知計画: 長期的予知では,地震観測が充実し各地の特徴が明らかにされ,測地測量では宇宙技術の導入により日本の地殻活動が的確に把握できる準備が整いつつある。基磯研究では,地下構造の研究が進展し地球内部が見えるようになってきた。短期的予知については,伊豆半島伊東沖の地震活動・海底噴火で著しい異常を観測するという成果を得た。地震予知、特に火山地域における予知技術は着実に進展している。 2.火山噴火予知計画: 予知計画は、雲仙・伊豆東部等の経験を生かして順調に進展している。噴火に際しては何らかの前兆現象が把握できる。電磁気観測の予知への有効性も広く認識されている。また、観測の充実により、噴火過程の定量化や火山性微動の発生機構の解明が大きく前進した。基磯研究でも、噴火のモデル化とか火山直下の構造の理解が進んだが、マグマの検知にはまだ成功していない。予知の完全な実用化にはまだ時間が必要である。 以上の知見は,今後の地震予知及び火山噴火予知の計画立案に指針を与えるものである。
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