研究課題/領域番号 |
02352024
|
研究種目 |
総合研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
富永 英義 早稲田大学, 理工学, 教授 (20063688)
|
研究分担者 |
宮原 秀夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029314)
笠原 正雄 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (30029045)
高畑 文雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20206866)
安田 靖彦 東京大学生産技術研究所, 教授 (40013106)
白鳥 則郎 東北大学, 工学部, 教授 (60111316)
|
研究期間 (年度) |
1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1990年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
|
キーワード | 衛星ネットワ-クシステム / 衛星通信多元的利用技術 / 衛星軌道有効利用技術 / グロ-バルネットワ-ク / 降雨雪減衰 / 安全性・信頼性 / マルチメディア / 映像パケット |
研究概要 |
通信と放送はそれを実現する基本的な技術は同類のものであり共通な機能も多くあったが、施設や機器の運用制度や利用形態の差が個々の技術の差となって現れた。このことにより通信衛星と放送衛星の区別が生じ、技術開発のプロセスとその運用制度も区別されたものとして発達しているが、技術開発の本質はこれらの運用制度の壁を越え、コンピュ-タと映像の融合とともに放送に通信のサ-ビス機能の区別が全く意味をなさなくなってきている。衛星を用いた媒体においても通信と放送とコンピュ-タを統合したサ-ビス機能の実現が予想される。 この研究の主題である「次世代衛星ネットワ-クシステム」とは、家庭やオフィスの端末はもとより、自動車や飛行機等の移動体や、人の携帯する端末に対し、高詳細な画像や音声、デ-タを含んだ情報を、従来の通信的な機能と放送的な機能の両方を実現しうる衛星によるネットワ-クシステムのことである。このような研究開発は、従来、供給者側の視点から行なわれている。すなわち、NTTやNHKなどの事業者の立場での開発が先行しており、またこれを制度的に規制し、バックアップする郵政省等による行政指導によって行なわれている。このことは、利用者側の視点による技術開発がともすると蔑ろにされたために、真に利用者の利便性を重視したシステム開発のための基礎研究の遅れを生む結果となった。これらの歪みを正すために利用者側の視点で基礎研究を行なうことが重要であり、文部省科学研究費補助金重点領域研究の必要性がある。すなわち、本研究は大学を中心とした教育・研究の場において必要である情報通信のインフラストラクチャを構築するための基礎研究を行なうに当たり、何を研究すべきかを調査した結果である。
|