研究分担者 |
梶本 興亜 京都大学, 理学部, 教授 (30029483)
篠原 久典 三重大学, 工学部, 助教授 (50132725)
茅 幸二 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (10004425)
三上 直彦 東北大学, 理学部, 助教授 (70004447)
遠藤 泰樹 東京大学, 教養学部, 助教授 (40106159)
|
研究概要 |
本研究の目標は,分子集団系の構造・反応・物性について分子分光と化学反応研究者が協力することによって,問題意識を新たにし,先端的課題を明確にすることである。最終的には,重点領域研究の提案を行うことを目指した。 この目標に沿い,3回の研究集会を開催した。第1回(8月24日,25日)においては,班員がそれぞれの研究分野の現状と展望について発表し,十分な討論を行った。その結果,構造,反応,多体効果の3つの課題を設定して,研究計画の検討を行った。第2回の研究会(12月22日)では,各課題の研究目標と計画案について詳細な検討を行った。この会で,次の基本方針を採択した。 (1)独創的かつ先導的研究計画を立てる。 (2)個別研究が連けいする意義を十分考慮する。 (3)現在の先進的な研究基盤を発展させる。 第3回の研究会(2月7日)では,重点領域研究として次の大綱を沢定した。 物質の存在形態の基礎である「分子間相互作用」の本質を究明し,物質科学の一層の発展を目指す。すなわち,気相と凝縮相の中間に位置する「分子クラスタ-」を研究対象とし,次の2つの研究項目をとおして,巨視的物性の発現の機構を探る。 研究項目A 分子クラスタ-の動的構造 多体系固有な内部運動と相互作用ポテンシャルとの関連,クラスタ-内集団運動と蒸発・分裂との関連など。 研究項目B 分子クラスタ-の化学反応素過程 反応遷移状態の直接研究,クラスタ-内溶質分子の反応機構など。
|