研究分担者 |
林 民生 北海道大学触媒化学研究センター, 教授 (00093295)
金沢 主税 東北大学, 薬学部, 教授 (40013833)
古賀 憲司 東京大学, 薬学部, 教授 (10012600)
柴崎 正勝 北海道大学, 薬学部, 教授 (30112767)
金岡 祐一 北海道大学, 薬学部, 教授 (50001029)
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研究概要 |
本研究の目的は,創薬に対する有機合成化学の責任がますます重くなっている今日,我国における第一線の研究者が,それぞれの研究成果を開陳し,批判,討論を重ねることにより,基礎有機合成化学を中心に長期的展望にたつて,いかにして独創的医薬を創り出り出すために寄与できるかを英知を集めて探り出すことにある。 本研究は,1)創薬の基礎としての不斉合成を中心とする新しい合成方法論の確立,2)複雑な化学構造を有する生物活性物質の合成を通じての総合的合成方法論の確立,3)各種生体反応の合成化学的モデル化と機能分子の設計,合成,4)リ-ド化合物の天然からの分離,構造決定,評価,5)コンピュ-タ-化学など各種の新手法による生体反応の機構解析と創薬化学への助言,の5項目の研究グル-プに分かれ,各分担研究者間の連絡を密に研究が進められた。その研究成果は研究連絡会議,研究班会議で徹底的に討議され,21世紀の創薬の基礎として精密有機合成化学における新しい多様な方法論確立のための努力がなされた。さらに,全体の討議を重ねる中で,21世紀の創薬のための基礎研究として生体応答分子の不斉合成を志向した研究領域を強力に推進すべきとの結論に達し,平成4年度に新たに重点領域研究として申請することが決められた。
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