研究課題/領域番号 |
02354015
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
赤沼 篤夫 東京大学, 医学部(病), 助教授 (80010437)
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研究分担者 |
溝江 純悦 北海道大学, 医学部, 講師 (80091510)
高井 通勝 浜松医科大学, 医学部, 講師 (30092977)
西台 武弘 京都医療技術短期大学, 教授 (70093292)
山下 孝 癌研究会癌研究所, 放射線治療部, 部長 (70110939)
森田 皓三 愛知県がんセンター, 放射線治療部, 部長 (50182241)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 原体照射法 / 照合確認 / 表示の標準化 / デジタル蛍光TV法 / シリコン半導体透過線量検出器 / 治療計画用CT装置 / PACS / 超高圧CT |
研究概要 |
原体照射法の利用実態の調査が行われ、その結果の解析から、コンピュ-タ制御の多分割絞りコリメ-タが普及した反面、照合確認の手段が旧来の視覚に頼る方法で行われていることが明らかになった。そのため、原体照射を用いる症例数が必ずしも増加していないことも分かり、原体照射に対応した新しい照合法の早急な開発が必要であると考えられた。原体照射の照合の前提として不可欠な、線量および空間表示の標準化がIEC委員会との共同で研究され、提言された。従来の外部参照点による患者設定では3mm程度の誤差が発生することが分かり、照射機に照射部位照合用のX線透視装置を取り付けた内部参照点照合法が開発された。蛍光テレビとCCDカメラによるデジタル蛍光TV法が開発され、リアルタイムに治療ビ-ムでの透視画像が取得可能となり、原体照射の照合に極めて有用であることが明らかになった。289個のシリコン半導体透過線量検出器を2次元状に配列した照射部位確認システムの臨床応用が行われ、原体照射での照射野の設定誤差、患者の動き、内部臓器の動き、透過厚の変化が検出された。治療計画用CT装置と治療計画装置が一体化されたシステムを利用し、CT画像から再構成された照射野写真による原体照射照合法が開発された。北海道大学に導入されたPACSによる放射線治療の照合法の研究が行われ、異種画像間の定量的比較が治療計画および照合に非常に有効であると分かった。治療機の超高圧X線によるCT画像の取得が成功した。これにより治療寝台上でCT撮影、位置決め、照合が一貫して行うことが出来るようになった。上記のシステムのさらなる統合化により放射線治療における原体照射の有用性が向上すると考えられた。
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