研究課題/領域番号 |
02401016
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古阪 秀三 京都大学, 工学部, 助教授 (60109030)
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研究分担者 |
山崎 雅弘 京都大学, 工学部, 助手 (60240826)
遠藤 和義 京都大学, 工学部, 助手 (20194029)
長岡 弘明 京都大学, 工学部, 教授 (40227997)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | プロジェクト / 統合 / 設計段階 / 施工経験 / 生産技術情報 / 建築生産組織 / 生産設計 / マネジメント / 知識構造化 / 設計 / 施工 / 建築生産情報 / 統合化 / ライフサイクルコスティング / 施工計画 / 設計事務所 |
研究概要 |
本研究は実態分析、設計支援技術開発、設計と施工の総合化システム開発の3つの観点から進めた。その過程で得られた成果は以下のとおりである。 実態分析で、設計段階における生産設計・生産情報の実態が必ずしも健全な状態といえず、設計支援技術や先行的分析ツールの開発、施工側からの情報提供、技術支援などが必要であることを明らかにした。それを受けて設計支援技術の開発を行った。具体的には設計段階において設計者が生産性・経済性の点でより有利な構工法を選定することが可能となるモデル、グレード戦略やコストバランスに応じて標準的な部材・工法を選定するLCC概算モデルなどの開発である。さらに、品質情報伝達のツール、工事編成決定システムなどについて現在継続して開発研究を行っている。設計と施工の総合化システムの開発では、設計と施工の統合システムを組織的統合と情報機器を使った情報統合の両面から検討を行い、さらに全体として最適なプロジェクトマネジメント方式を選定するしくみを検討した。まず、組織的統合問題ではプロジェクト組織における業務の分担関係を吟味し、設計と施工の統合にはCM方式と設計施工方式が有効であるとして、そのバリエーションの考察を行った。次に設計と施工の統合のためには様々なプロジェクトの特徴に応じて適切なPM方式を選択するという問題を解くことが必要との立場から、建築のPM方式の包括的な類型化の方法と、さらにこの類型化されたPM方式をプロジェクトごとに評価・選択できるシステムを開発した。最後に現存する情報を有効に利用するための情報検索・伝達の仕組みを検討し、さらに将来に向けてコンピュータオリエンテッドな情報システムの概念設計を行った。現在はそのシステムづくりに入っている状況である。本研究の全体像からいえば、研究・開発の途上にあるといえる。
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