研究課題/領域番号 |
02402001
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 京都大学 (1991-1993) 名古屋大学 (1990) |
研究代表者 |
小山 勝二 京都大学, 理学部, 教授 (10092206)
|
研究分担者 |
鶴 剛 京都大学, 理学部, 助手 (10243007)
国枝 秀世 名古屋大学, 理学部, 助教授 (00126856)
田原 譲 名古屋大学, 理学部, 助手 (10135296)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
22,100千円 (直接経費: 22,100千円)
1993年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1992年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1991年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1990年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
|
キーワード | X線 / 星生成領域 / 超新星残骸 / 銀河中心 / 銀河 / プラズマ / 活動銀河核 / 化学組成 / 前主系列星 / 元素 / 特性X線 / プラズマ診断 / X線天体 / 暗黒星雲 / 原始星 / セイフィート銀河 / 電波銀河 / X線望遠鏡 / X線パルサ- / セイファ-ト銀河 / 銀河団 / X線検出器 / 鉄蛍光X線 |
研究概要 |
(1)“あすか"搭載用のX線望遠鏡の開発と応答関数の決定 名古屋大学X線発生装置および宇宙研平行ビーム装置を用いて測定した。その結果が設計値を満足することを確認した。またX線2次元検出器の開発のため信号処理標準システムを京都大学に設置し、実際の解析に有用なデータを取得し、さらに解析用の応答関数を作成した。これは現在全世界に公表され、使用されている。 (2)“あすか"のデータ解析システムの確立。 ワークステーションにIRAFを組み込み画像処理とシュミレーションをもちいてデータの評価ができるようにした。X線のみならず赤外線観測結果の解析にも威力を発揮している。“ぎんが"衛星のコリメーター応答関数の解析をおこない、精度よくさだめた。これを解析ソフトに移植した。 (3)“ぎんが"衛星データの解析 若い超新星残骸(SNR)の解析をおこない、IC443から初めて硬X線放射成分を発見した。またRCW86の高温プラズマが電離非平衡であることも初めてあきらかにした。ROSAT衛星で新しく発見された超新星残骸、狼座付近に広がったX線放射、その他明るい超新星残骸の硬X線領域における空間構造を解明した。 エータ、カリーナ星雲、オリオン星雲、蛇使い座暗黒星雲からの硬X線スペクトルを観測し、硬X線領域での星生成活動性を明らかにした。また後者からは初めて硬X線フレアーを発見した。 我々の銀河中心に大きく広がった高温プラズマガスを発見し、その分布特長をくわしく観測した。この成果はX線天文史上にも特筆されるべきものである。 明るい楕円銀河NGC4472,NGC4636のすぐれたX線スペクトル取得し、信頼おけるプラズマ温度をはじめて決定した。NGC3998からよわい活動銀河核を発見した。 スターバースト銀河NGC253,M83のスペクトルを取得し、星形成にともなうの活動性を解明した。 宇宙規模での大きく広がったX線の輝度分布を測定し、銀河団間のプラズマ密度の上限をきめた。
|