研究課題/領域番号 |
02402015
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小口 高 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (40011457)
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研究分担者 |
渡辺 尭 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (10023681)
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (80226092)
西野 正徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (70023679)
湯元 清文 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20125686)
田中 義人 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (30023675)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
38,200千円 (直接経費: 38,200千円)
1991年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
1990年度: 26,800千円 (直接経費: 26,800千円)
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キーワード | 太陽ー地球磁気圏相互作用 / 磁気圏サブスト-ム / オ-ロラ嵐 / 汎世界規模地上観測 / 光学観測研究 / 粒子観測研究 / グロ-バル地磁気観測研究 / プラズマ波動観測研究 / 磁気圏深部 / 電磁環境 / 粒子環境 / エネルギ-輸送過程 / 総合地上観測 / デ-タ伝送収集装置 / 通信回線 / デ-タの定量化 / 高感度オ-ロラテレビ観測 / ディジタル磁場計測 / イメ-ジン・リオメ-タ観測 |
研究概要 |
太陽風と地球磁気圏との相互作用の結果、磁気圏尾部に蓄えられた電磁エネルギ-が、磁気圏サブスト-ムの時に解放され、極域で様々な擾乱を引き起こしている。極域オ-ロラ帯の電磁エネルギ-や高エネルギ-荷電粒子が、いかにして内部磁気圏まで流入し、電磁気環境や粒子環境の変動をもたらしているかを解明する為に、極域カスプ領域・中低緯度及びその磁気共役点のオ-ストラリア中央部での汎世界規模の同時観測研究を行い、以下の研究成果が得られた。 1)光学観測:極域カスプ領域のスピッツベルゲン島やカナダで高緯度オ-ロラのダイナミックの観測研究する、一方、低緯度に位置する母子里観測所でオ-ロラ全天並びに4波長揮天分光器と磁力計による低緯度オ-ロラの観測から、通常の大きさの磁気嵐でも低緯度オ-ロラが検出できることが検証された。従って、太陽風中のエネルギ-が深部磁気圏まで侵入し、低緯度電離圏・大気圏の粒子及び電磁環境を変動させていることが世界で初めて定量的に明らかにされた。 2)粒子観測:イメ-シングリオメ-タによる電離層吸収の2次元画面観測からオ-ロラの発生領域と深い関係にあり、オ-ロラの動きに同期して空間・時間変動することが検証された。従って、天候に左右されないオ-ロラダイナミックスの研究で重要な観測装置であることが判った。 3)グロ-バル地磁気観測:210度磁気子午面多点観測からL=1.6の内部磁気圏に外部からの電磁エネルギ-が補足され易い特別な領域が存在していることが世界的に初めて発見された。又、サブスト-ムに伴う電磁場変動に南北両半球の非対称性が見い出され、磁気圏深部でも複雑な機構になっていることが明らかにされた。 4)プラズマ波動観測:母子里とバ-ズビルでの共役観測から磁気嵐中の高エネルギ-粒子の侵入と波動の発生の因果関係が明らかにされた。
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