研究課題/領域番号 |
02402036
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮城 光信 東北大学, 工学部, 教授 (90006263)
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研究分担者 |
松浦 祐司 東北大学, 工学部, 助手 (10241530)
原 啓明 東北大学, 工学部, 助教授 (60005296)
斉藤 光徳 (斉義 光徳) 東北大学, 工学部, 助教授 (60205680)
石川 斉 東北大学, 工学部, 教務職技官
馬場 一隆 東北大学, 工学部, 助手 (10192709)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
1992年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1990年度: 13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
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キーワード | 赤外レーザ / 中空導波路 / 誘電体内装導波路 / 炭酸ガスレーザ / 一酸化炭素レーザ / 炭酸ガスレ-ザ / 赤外波 / 工業加工 |
研究概要 |
大出力赤外レーザ光を高効率で伝送することが可能な導波路を実現するために、誘電体内装導波路の低損失化、導波路からの出射ビーム形状の高品質化を主目的として検討を行った。本年度の研究成果は以下の通りである。 1.硫化亜鉛内装銀導波路による炭酸ガスレーザ、一酸化炭素レーザ、エルビウムヤグレーザ伝送 誘電体内装導波路用のコーティング材料として、新たに赤外域で屈折率が小さく低損失化が期待でき、また耐久性に富むうえに無毒であるという数多くの利点を有する硫化亜鉛を内装した導波路の製作について検討した。その結果、炭酸ガスレーザ光に対する損失が0.25dB/m(内径1mm)と低損失化が達成され、耐環境性にも優れていることが示された。この硫化亜鉛内装導波路を用いて、新たに一酸化炭素レーザならびにエルビウムヤグレーザの伝送実験を行ったところ、どちらに対しても優れた伝送性能を有していることが明らかになり、特にエルビウムヤグレーザに対しては、パルスエネルギー800mJ、繰り返し周波数10ppsのレーザパルス伝送にも耐え、大エネルギー伝送が可能であることが示された。 2.導波路製作用母材の関する検討 誘電体内装導波路の製作時に使用する母材材には構造的不整の存在しないことが望ましい。従来の母材には表面粗さや断面形状の歪みが生じていたため、伝送損失や出射ビーム特性に悪影響を及ぼしてした。そこでそれらの問題を低減するために、新たにアルミチューブ上にポリイミドコーティングを施したものを製作し、それを母材として導波路を製作した。その結果、低損失性、出射ビーム特性において従来より優れたものが得られるようになった。また更に優れた理想的形状を有する母材として、酸可溶ガラスを母材として用いる方法についての基礎的検討を行った。
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